絶対天使と死神の話

ガチバトル編 03.対魔術訓練


曰く人型とは本来、死神御用達の式神である。
魔力で動かし、用事を命ずる。用事とは、主に戦闘だ。
――と人型自身に説明されても、原田はピンとこずにいた。
手のひらに乗るサイズの人形を怪物にけしかけて、どんな効果があるというのやら。
がぶっと噛みつかれて真っ二つに壊されたらと思うと、とてもとても使えたもんじゃない。
「死神御用達なのに、なんで動いてんだよ。俺達ぁ死神じゃねーぞ?」
小島に指摘されて、神坐人形はエヘンと胸を張る。
『本来って言っただろ。死神が土を練って作るから御用達だと言っただけで、魔力の高い奴だったら誰にでも使役できるんだ。人間だろうと絶対天使であろうと』
「土?」と原田は首を撚る。
触り心地は全然、土っぽくなかった。どちらかというと人肌に近い。
『そうさ、冥界の土は万能なんだ。なんだって生み出せる、大きなものから小さなものまで』
人形は原田の腕をつたって肩によじ登ってくると、耳に息を吹きかけてきた。
『用途も戦闘だけとは限らないぜ?俺に命じてくれれば、身体の隅々まで洗ってやるよ』
神坐の顔して、そんな際どい発言をするのは反則だ。
頬が火照ってきた原田の横で、小島と水木がギャンスカ騒ぎ立てる。
「こいつ、本物よりもエッチだぞ!?原田、寝る時は籠に入れて鍵かけとこうぜ!」
「やだー、神坐先生っていうよりも大五郎さんに似てるんじゃないの!?」
『そいつは大五郎に失礼ってもんだろ』と人形は笑い、肩の上で肩をすくめる。
『大五郎は、ああ見えて純情なんだぜ。下手したら神坐よりもな』
顔は神坐なのに、性格は似ていないように原田には感じた。
本物を呼び捨てるコイツのことは、なんと呼べばいいんだろう。
じっと視線を注いでいたら、人形が原田へ振り返る。
『俺のことは神坐と呼び捨てで構わないぜ。俺も、お前を正晃って呼ぶしよ』
「同じ名前を使ったら混乱しない?」とは水木のツッコミで、そのとおりだ。
「ジンちゃんってのは、どぉ?」
続けての水木案に小島が「人前で呼んで恥ずかしくない名前がいいだろ」と駄目出しして、自らの案を披露する。
「かっこよくジンで、どうだ!」
どちらも神坐から離れずつかず。だが、それがいいと原田も思う。
ただ、ちゃん付けは小島が言うように、人前で呼ぶには気恥ずかしい。
「……じゃあ、ジンで」
「やったー!俺案採用!」と喜ぶ小島を呆れた目で眺めて、水木がポソッと呟いた。
「まぁ、どっちもジンって呼んでいるようなもんだしね」
『ジン、かぁ。じゃあ、お前のことはショウって呼ぶか?』
ちらりと人形に目線を送られて、間髪入れずに原田は首を真横に振る。
「原田でいい……」
神坐は原田と呼んでくる。
最初から今に到るまで一貫して、正晃とは呼んでくれない。
父親代わりだという割には距離がある。
まぁしかし、自分だって幼馴染で気安い間柄の二人を名字で呼んでいるんだから、人のことは言えないか。
『ところで話は変わるけどよ、お前、もう覚醒しちまったけどソロ戦やんのか?』
人形に問われ、「一応な」と答える原田を見て、小島が嬉しそうに両手を打ち合わせる。
「そうこなくっちゃだ。俺とお前で上手いこと当たるといいな!」
「幼馴染対決?今度こそリベンジだよ、原田くん」と水木にも応援されて、原田は力強く頷き返した。
適当に流すつもりでいたが、水木に応援されたんじゃ頑張るしかない。
彼女にキャー素敵!と褒められたいのは、なにも依頼実習に限った話ではないのだから。


翌日にはベネセが編入してきて、さっそく原田のチームに振り分けられた。
午後の座学を免除して一日じっくり連携の練習時間に使わせてもらえたのは、ジャンギの根回しのおかげだ。
英雄が手を回したと原田たちに伝えたのは陸で、練習にはチェルシーも参加する。
「弓使いが二人も増えたんだ。ここからは、少し戦略を考えていこう」
練習に使う怪物は空を飛ぶ魔法生物が一体と、四ツ足の白い怪物が一体、翼の生えた怪物がニ体。
白い怪物は犬に似ているが、犬と違って角が一本、額に生えている。
翼の生えた怪物は鋭い嘴を光らせて、獰猛な瞳で此方を睨んでいた。
どれも座学じゃまだ教わっていない怪物ばかりだ。
「ジャンギ〜、俺達魔法生物と模擬すんの今日が初めてだってのに、いきなり複数相手なのかよ?」
ジャンギは「アーステイラが、どんな能力を持つのか判らない以上、手数は多いほうがいい」と言って、小島のクレームを受け流す。
「この中で魔法を使うのは、魔法生物だけだ。あとは物理攻撃だけだから、ちゃんとよければ大丈夫」
その魔法生物だが見た目は裸の少女、まるっきり人間にしか見えない。
しかし、宙に浮いている。羽がないのに飛べるのか。
「なんでスッポンポンなんだよー」と、小島。
「怪物だからね。服を着ている方が戦いにくいだろ?人間みたいで」とジャンギは言うが、素っ裸というのも目のやり場に困る。
「この子、名前はあるの?」と尋ねたのは水木で、ジャンギが答える。
「一部じゃ森の少女と呼ばれているんだがね。あまり定着していないようだ」
魔法生物は一般に魔法生物が個体名称であり、特に決まった名前はつけられていない。
これ以外の魔法生物が目撃されていないせいだ。
何種類か見つかれば、そのうち認識用として個別の名称がつけられるのかもしれない。
「他のには名前がついているよ。白いのは一角犬、翼のやつは大化鷹ってね」
見たまんまだ。たぶん誰かが最初に呼んで、なんとなく広まった呼び名なんだろう。
ずっと雑談を聞いていたチェルシーが言葉を発する。
「名前なんて飾りだよ。この模擬で重要なのは空を飛ぶ敵への対処法と、魔法を使う相手と、どう戦うか。そうですよね?ジャンギ教官」
「そのとおりだ」とジャンギも頷き、怪物別の解説を切り出す。
「魔法生物が使えるのは炎と氷、風、それから回復も少々。一角犬は、見た目通り角が武器だ。大化鷹は急降下からの嘴攻撃を得意としている。どれもレベルゼロとはいえ当たれば痛いから、水木さんは常時笛を吹けるようにしておくように。次に各怪物の属性だが」
「え、ちょ、ちょっと待ってくれよ、属性って?」と騒ぐ小島にはジョゼが補足した。
「属性の基本は五大元素よ、小島くん。火・水・風・土・闇。怪物の中には生まれつき属性を持つものもいて、それぞれ得意とする属性攻撃や弱点となる属性があるの」
「え、え?ちょ、ちょっとまてよ、情報量多すぎじゃね!?」
全く理解の追いつかない小島にジョゼは溜息をつき、彼女の代わりにジャンギが言い添える。
「小島くん、属性は五大元素の他に光と聖も含まれる。火は風に強く、水は火に強く、風は土に強く、土は水に強く、光は闇に強く、闇と聖は対極にある」
ただしとも付け加えて、柔和な笑顔を浮かべた。
「属性は術使いが覚える知識で前衛には必要ない。ジョゼさんに説明するつもりで話題に出したんだ。けど、小島くん。興味をもつのは悪くない。どんなことでも好奇心は大事だよ」
叱られたんじゃない、褒められたんだと知って、小島は笑顔で胸を張る。
「へ……へへっ。そうだろ?俺はベンキョー熱心だからな、何でも好奇心満々なんだ!」
「じゃあ、火に弱い属性は?」
すかさず水木の質問が飛んできて、自称勉強熱心は意気揚々と答えた。
「水、だろ!」
「全然判っていないじゃない」と呆れるジョゼの横で、ジャンギも苦笑いを浮かべるしかない。
我が友ガンツが連鎖的に思い出される記憶力の悪さだ。
脳筋というのは、どいつもこいつも物覚えが悪いのであろうか。
ともあれ、横道にそれた説明を仕切り直す。
「一角犬は光、大化鷹は風、魔法生物は水属性だ。ジョゼさんはメルトン以外を披露できるチャンスだよ」
「えぇ、きっちり決めてみせます」
自信満々なジョゼを満足そうに見やってから、ジャンギは他の面々にも目を向けた。
「他の皆にはジョゼさんの魔法が完成するまでの牽制及び防御を任せる。水木さんは先も言ったように魔法で受けた傷対策の準備をして、小島くんは大剣を盾代わりにするんだぞ。ベネセさんとチェルシーさんは、主に空を飛ぶ怪物を牽制してやるといい。そして、原田くんだが」
じっと見つめられて、原田の中で緊張が高まる。
一応、自分なりに戦法を考えてあった。
鞭の役目は防御じゃない、牽制だ。一角犬を鞭で叩いて怯ませるというのは、どうだろう?
だがジャンギは原田が考えた戦法とは、かすりもしない助言をかましてきた。
「魔法生物が魔法を使うのを邪魔するといい。魔法生物は魔法を使う直前に必ず取る動作があるんだ。そこを鞭で狙い撃ちにすれば、妨害は簡単さ」
「と、届くでしょうか」
相手は宙を舞う生き物だ。
しかし、ジャンギは笑顔で原田の不安を吹き飛ばす。
「届くとも。鞭は物理武器の中でも千変万化、使い慣れれば高低自在に操れる」
使い慣れていないうちは、どうすれば?と目で尋ねれば、英雄は原田の知りたい答えを返してくれた。
「まずは敵の位置を意識して振るってごらん。以前も言ったけど、手首のスナップを効かせてね。一回や二回じゃ上手くいかないかもしれないが、こういうのは慣れだ。何度も練習してコツを掴むしかない」
魔法生物が魔法を使うタイミングは片手を上にあげた時だと教えてもらい、原田は脳内で繰り返し想像する。
「説明は、こんなもんかな?それじゃ、そろそろ模擬を始めよう」
小島を一番先頭に立たせ、その背後に原田、チェルシー、ベネセが三人の横並びで構える。
一番奥に水木とジョゼを位置取らせて、開始の合図を待った。
「では……開始ッ!」
ジャンギの号令と同時に突っ込んできたのは一角犬。
まっすぐ突っ込んできた角が当たろうかという寸前、小島は大剣を盾に退ける。
「うおっとぉ!?」
その間、大きく羽ばたいた大化鷹が立て続けに原田の頭上へ錐揉み急降下してきて、本当にレベルゼロなのかと疑いたくなる猛攻撃だ。
慌てて「うわぁっ!」と後ろに飛び退いて一匹目の嘴を避けたものの、体勢を崩される。
よろける原田の頭上めがけて急降下する二匹目を「やぁっ!」と矢で牽制したのはベネセで、当たりこそしないが『グキャッ!!』と怪物の狙いを狂わせた。
間髪入れず二本目の矢が飛んできて、急上昇しようとする一匹目に命中する。
『ギャッギャァ!』と叫んで怪物が墜落する間に、原田は体制を立て直す。
射ったのはチェルシーだ。だが、それを確認する暇は原田にない。
視界の前方にて、魔法生物が手を挙げている!
「うおぉぉっ!」と振るった鞭はスレスレで避けられて、妨害は間に合わなかったのか魔法生物の掌に赤い炎が生み出される。
「危ない、原田クン!」「危ねぇ、原田!」
チェルシーと小島の声が重なり、目の前に飛び込んできた誰かが身を挺して庇ってくれたおかげで原田は魔法に当たらず済んだ。
が、代わりに当たった誰かは、ただじゃ済まない。
「あっ……じぃぃーーーっ!?
思いっきり悲鳴をあげて蹲った小島へ原田は「小島!」と駆け寄ろうとするが、横合いから「危ないと言っている!」とベネセにタックルされて地面を転がった。
何をするんだと文句を言う前に、寸前まで原田が移動しようと思っていた場所へ一角犬が突っ込んできて、彼女に助けられたんだと原田は知る。
連続攻撃が絶え間なく続く中で全体の動きを見る余裕があるというのか、ベネセには。
さすが実戦で慣らしてきた砂漠の戦士である。
ベネセだけじゃない、状況判断が冷静なのはチェルシーもだ。
蹲って動けない小島のフォローか、びゅんびゅん何本も矢を放たれては鋭い嘴を持っていても迂闊に突っ込めないようで、大化鷹は上空を旋回してばかりで降りてこない。
誰かに命じられるよりも先に、自分で判断して的確な牽制役を果たしている。
負けられない。
ぶんぶんと首を振って、原田は落ち着きを取り戻そうとする。
俺は司令塔、チームのリーダーなんだ。弓矢にばかり頼っていられない。
背後からはプァ〜ピィ〜と気の抜ける音色が聴こえてきて、動けずにいた小島が立ち上がった。
「っしゃぁ!火傷が何だー!!俺は、まだやれるッ」
いくら小島がタフでも、何度も痛い思いをさせるわけにはいかない。
今度こそ魔法生物の魔法を止めてやる。
しかし、直線的に鞭を打っても当たらないのは今し方確認した。
まっすぐ突っ込んでくる一角犬を上手く利用できないものか。
「小島!」と叫んだ原田は、迷わず魔法生物目掛けて走り出す。
「まっ、前に出たら危ねーぞ、原田ァ!」
小島が追いかけてくるのを背中越しに感じながら、振り向かずに指示を出した。
「小島、お前が一角犬を誘き寄せるんだ!ついてきたら、そのまま俺の横を走り抜けろ!」
「お、おう?」と判っていないながらも、小島は横手から走ってくる一角犬を挑発する。
「ヘイ、カマンカマーン!」
突進してきた怪物を、ひょいっと避けて、もう一度挑発してやった。
「げっへっへー!あんまり遅くてビビッたぜ〜!」
いつもと違う下品な声色を出して、にゅぅっと唇を突き出す謎のポーズまで、おまけにつけて。
一応挑発効果はあったのか、一角犬は目の前の無防備な術使い二人ではなく、小島めがけてUターンの猛突進。
「うぉぉー、きたぁぁーー!」と小島も全力疾走で原田の横を駆け抜ける。
怪物のほうが足は速く、小島の尻に角が突き刺さろうかという直前、魔法生物が手を挙げる。
同時に原田も踏み込んで鞭を勢いよく振るった。目標は勿論、魔法生物だ。
「横に飛べ!」との命令に、訳がわからないまま小島は横っ飛び。
鞭は当たらず、その代わり一角犬がまっすぐ突っ込んで魔法生物を弾き飛ばした。
最後まで見届けず、原田も直線を外れて真横へ飛ぶ。
次の攻撃に備えて身構えた直後、先程までいた場所へ一直線に飛んできたのは無数の岩。
ジョゼの魔法が完成したのか。
「岩よ、全てを打ち砕け!ドローッ!!」
大小の岩は次々と一角犬にぶち当たって『ギャワァァンッ!!』と悲鳴をあげさせただけではなく、背後の魔法生物も逃さず巻き込んだ。
岩は怪物の腹を破って臓物を飛び散らせ、頭からは緑の血を噴き出させて、首の角度を曲げさせる。
『アアァァァァ!!』
甲高い悲鳴をあげて倒れ込んだ魔法生物が、ぐぇっと血を吐いて息絶える。
「そこまで!」とジャンギの号令がかかっても水木は真っ青な顔で立ちつくし、原田も動けずにいた。
「う、うわ……ジョゼちゃんの魔法、エグすぎ……」
「まともに当たると、ああなんのかぁ……五大元素魔法、怖ェ〜」
小島までドン引きする中、ジョゼは「仕方ないでしょ!攻撃魔法って、そういうものだもの」と狼狽える。
家で練習していた時は、どの呪文も木の的が相手だった。
炎魔法以外を生物に唱えたのは今日が初めてで、実を言うとジョゼは自分でも驚いてしまったのだ。殺傷力の高さに。
「土魔法は地震を起こすスタイルが基本なんだが、岩を飛ばすまで会得しているとは素晴らしいね」
ジャンギだけは笑顔で褒め称えており、褒められているというのにジョゼの反応は鈍い。
「え、えぇ、まぁ……こ、こんなに威力があるとは思ってもみませんでした」
「あぁ、そうか。模擬で使うのは今日が初めてなんだっけ」とジャンギも呟き、言い直した。
「土魔法を選んだのは魔法生物の属性に併せたんだろう?でも土魔法は威力がありすぎるから、単騎相手に使うのは危険かもしれないね。お勧めは闇魔法だ。あれなら気絶も狙えるし、仲間への被害も出ない。属性は必ず相対する魔法しか効かないってわけじゃない。臨機応変に使い分けていこう」
「五大元素魔法って、いろんな使い方があるんですか?」
ぽつりと呟かれたチェルシーの質問へ頷き、落ち込んだジョゼの代わりにジャンギが解説する。
「例えば火の呪文メルトンは炎を飛ばして攻撃する他、暗い場所での灯りとしても使えるし、野営時には焚火を起こせる。一つの属性を多様に使えるのが五大元素魔法の利点だね」
強力な反面、広域で唱えると仲間を巻き込む恐れがある。それが五大元素魔法の欠点だ。
だからこその臨機応変である。
今の土魔法だって範囲内に原田と小島が残っていたら、二人も怪物のようにお陀仏していたかもしれない。
臓物が飛び出し首が捻じ曲がった自分を想像すると、原田は恐怖で膝から崩れ落ちそうになる。
顔は真っ青、両目には涙を浮かべる原田の頭を優しく撫でてやり、ジャンギは今日の〆に入る。
「魔法は発動する前に潰すのが一番だ。アーステイラは魔法を使えなくなったそうだが、魔法に似た能力を持っているかもしれない。相手の実力が判らない以上は様子見するしかないけれど、防御だけでは反撃する前に力尽きてしまうからね。牽制でチクチク削りながらの様子見を徹底しよう」
「その場合の牽制役は私とチェルシーか?」
ベネセの問いに、ジャンギは頷いて全員を見渡した。
「向こうも此方も体力は無限じゃない。無理に突撃して反撃されるよりも、牽制で煽って彼女が痺れを切らせるのを待つんだ」
これまでのチーム戦を振り返っても、防御に徹するのは苦手だ。特に小島が。
しかし、手の内が判らないんじゃ牽制に頼るしかなさそうにも思える。
これまでは運が味方してくれたけど、アーステイラ戦まで強運が続くとは限らない。
他に名案も浮かばないし、ジャンギ提案の堅実な作戦でいくしかない。
「よ、よし……試合までに牽制からの連携を、練習しよう」
未だ涙目の原田に併せて、仲間たちも動揺冷めやらぬまま「お、おーっ!」と片手をあげて気合を入れた。
22/04/15 UP

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