絶対天使と死神の話

野外実戦編 06."ヒャクメ"攻略


乗り物の研究が始められた――
だが、乗り物で草原地帯を抜けるには一つの問題が残されていた。
便宜上ヒャクメと名付けられた、例の巨大怪物への対策だ。
一応、頭上の目を潰せば撃退できないこともない。しかし、攻撃が届くのは弓矢と魔法に限られた。
奴は子供の気配を感じ取って地中を掘り進んで接近してくる。
こいつがいる限り見習いの遠征実習は開始できず、かといって現役が子供を連れて討伐へ出るわけにもゆかず。
新たに立ち上げられたアーシス町議会の結論は、ヒャクメの巣穴ないし集落を探す方向で落ち着いた。
実際に、どういった手段で探すのか?
具体的な内容を各教官からスクールで聞かされて、見習い達は全員が興奮に包まれた。

自由騎士スクールの校庭にて。
「すげー!これに乗って草原を走り回るってか」
はしゃぐ生徒を見渡し、ウィンフィルドはパンパンと手を叩く。
「これで全力疾走したとしても、完全に振り切れるとは限りません。それと、この馬車は試作品です。くれぐれも実習で壊したりしないよう、取り扱いは慎重にお願いします」
彼らの前に置かれたのは六人入れる大きな木の空き箱、箱の前面からは二本の紐が伸びており、ラクダの鞍と繋がっている。
また、箱の下には四つの車輪がついていて、箱をラクダで引っ張って動かすとの話だ。
ヒャクメ探索を任されたのは自由騎士見習いであり、その中でも一番実習過程の進んでいるウィンフィルド組が最初の探索に選ばれた。
やること自体は簡単で、チーム単位で馬車に乗り込み、草原を駆け巡ってヒャクメの生存地帯を探す。
囮を兼ねた探索練習だ。怪物に見つかり次第、ラクダを全力疾走させて逃げろと言われている。
子供に探索を任せる件については町議会でも揉めに揉めたが、ヒャクメは大人が探して見つかるものではない。
見習いしかいないのだ。これをやれる人間が。
「ラクダが引っ張るのに馬車なのかよ」と突っ込むワーグを一瞥し、ウィンフィルドが突っ込み返す。
「ラクダも馬みたいな生き物ですからね、間違っておりません」
雑な分類にクスクスとあちこちで忍び笑いが起きたが、教官は気にせず話を締めた。
「手綱を握るのは一人、ラクダがおかしな方向へ行かないよう制御する役目をチーム内で決めておいて下さい。最後に繰り返しますが、ヒャクメを見つけても、けして攻撃を仕掛けないように。逆上すると移動速度が上がるのも確認されております」
ヒャクメ探索に選ばれるチームは月に一組。選ばれるまでに馬車の制御方法も覚えておかねばならない。
探索は来月からだが、来月は新しい学科が幾つもスタートする。
覚えることが増えて目眩を覚えたのは、なにも小島や水木だけではない。全見習いが感じたであろう。
それでもスクールを自主退学する者は一人もおらず、全員が継続の構えであった。
「栄えある初回メンバーだな、お互い頑張ろうぜ!」
グラントに勢いよくバン!と背中を叩かれ、ワーグはニヤリと口の端をあげる。
初の試みにあたり、ウィンフィルド教官は全チームの再編成を行った。
各チーム内での実力は均等化され、ワーグは合同会でチームを組んだ連中と一緒にされた。
片手剣使いのワーグをリーダーに、回復使いのソマリ、魔術使いの姉弟レーチェとフォース、斧使いのグラント。
初回の探索範囲は新生ナーナンクインまでの距離だ。それ以上遠くへの移動は許されていない。
ヒャクメ発見者であるナーナンクイン住民の証言を元に、アーシスとナーナンクイン間を虱潰しに探すのだ。
ナーナンクイン住民によると、ヒャクメは草原地帯で姿を見たのが初めてだと言う。
だが、これまでにおける見習いの実習で姿を確認できたのは、つい最近だ。
狙われたのはサフィア組の原田チーム。彼ら以外狙われていないというのも、不思議といえば不思議であった。
教官や町長の話では、子供なら誰でも狙われるような言い方だったのに。
「輝ける魂と関係あるのかなぁ」とはフォースの推理だが、それだとナーナンクイン住民が遭遇した理由と噛み合わない。
だが、もしかしたら共通点があるのかもしれない。輝ける魂、原田とナーナンクイン住民には。
原田の出生は謎に包まれている。
彼はアーシス生まれではなく十七年前、自由騎士の手により外の世界で拾われたという話だ。
「原因追求は学者の仕事よ。私達のなすべきことは怪物の巣穴探索、準備は念入りにしないとね」
ソマリの結論にレーチェも指折り数えながら賛成する。
「そうだね、いつもより薬を増やしておかなきゃ」
「そういや知ってる?レナントドレンデで探索用具が入荷されたって話」と切り出してきた弟へ頷き、「そっちもチェックしておこっか、帰りに」とレーチェは自分の財布を開いて金勘定に忙しい。
レナントドレンデは表通りに並ぶ雑貨屋だが、最近は実用品も取り揃えているとの評判だ。
ここだけじゃない。全ての店がスクールの変更に併せて品揃えを増やす見通しである。
新しい店舗が出来るとの噂もある。お金は幾らあっても足りなくなりそうだ。
「探索にかかる費用って全自己負担なのか?」
グラントの不満に肩をすくめ、ワーグは答えた。
「当然だ、現役だって原則自己負担だろうが」
「グラントは買い食いをやめれば、資金繰りの余裕も生まれるんじゃないのぉ?」とレーチェにからかわれ、グラントが頬を赤らめて「ま、毎日は食ってねーよ!」と怒るのを聞き流しながら、ソマリはワーグを手招きで呼び寄せると小声で囁いた。
「放課後、町長のお宅を訪ねてみましょう」
「どうしたソマリ、何か思いついたのか?」
「探索へ出る前にベネセさんから詳しい情報を聞き出しておくの。弱点も判るといいわね」
「だが、戦うなって約束だぜ?」
「逃げ切れなかった時の保険よ。あなただって、むざむざやられたくはないでしょう?」
こそこそ話していたのをフォースに見咎められ、「お?おっ?二人だけで内緒話か?」と茶化されたワーグは同じ内容を彼にも繰り返す。
否、彼だけではなくチームメンバー全員に話すと、真っ先にグラントが賛成した。
「さすがソマリ、実際に戦った奴の話を聞くのは悪くねーな!ベネセに会えなかったら原田でもいいんだ」
行くにしても大勢でぞろぞろ行く必要はないとのソマリの指示に従い、買い物をレーチェとフォースが担当し、ワーグとグラントとソマリの三人で行くと決めた。


放課後――
三人は町長宅を訪れるも会議中の一言で門前払いを食らわされ、原田の家へと行き先を変更する。
対応に出た下男曰く、ベネセも原田宅にいると言われた。
「町長も真面目に仕事してんだなー、最近は」などと軽口を叩くグラントをソマリが窘め、ワーグは東区をぐるり見渡した。
東区、いわゆる生活保護区域外は家と家が隣接するんじゃないかってぐらいの距離に建ち並んでおり、その殆どが、こじんまりした平屋だ。
広々とした屋敷が一定間隔で綺麗に建ち並ぶ西区と比べると汚い印象を受ける。
もっとも、汚い印象を与える原因は家の並び方だけじゃない。
道は舗装されておらずデコボコで、あちこちにゴミや嘔吐物、何かの糞らしき物体が落ちていた。
「うわ、ウンコ落ちてんじゃん、ウンコ!つか何のウンコだよ、これ。まさか人糞じゃねーよな!?」
往来でウンコ連呼するグラントに眉をひそめ、ソマリがワーグへ囁いた。
「予想以上に人の住まう場所じゃないわね、東区は。まっすぐ歩いてきたけど、原田くんの家は知っているの?」
「あぁ、教官が教えてくれたぜ」と頷き、ワーグは一切の迷いなく汚い道を進んでゆく。
教官と言っても、サフィアではない。自分の担任だ。
何故受け持ちではない生徒の住所をウィンフィルドが知っているのか。
大方ジャンギのストーカーをやっている際に知ったのだろうとワーグは見当をつけた。
スクールじゃ物静かな教官を気取っているが、ウィンフィルドは一部の界隈で悪い方向に有名であった。
女言葉を喋り、女物の服を着た不気味な踊り子として名を馳せているらしい。
その踊り子、男の娘と書いて"オトコノコ"と呼ぶそうだが、そいつが英雄ジャンギを追いかけ回している噂もワーグは聞き及んでいた。
まぁ、ウィンフィルドの悪評など今はどうでもよい。
原田家は、東区へ入るのが初めての人にも判り易い場所に建っていた。
大通りから脇に入る一本小道をまっすぐ進み、突き当たりに並ぶ三軒のうち真ん中の家が、そうだ。
「ここだ」
表札を探して壁をジロジロ眺めたグラントが「よく判ったなぁ!」と驚くのも無理はない。
東区は、表札のかかった家が驚くほど少なかった。
原田家も然り、やけに真新しい壁だが表札はかかっていない。
軽く扉を二、三、叩くと、すぐさまガチャリと扉は開き、原田が顔を出した。
「突然の来訪、ごめんなさいね。私達はウィンフィルド教官のクラスで、来月からヒャクメ探索へ出るチームなの」と断り、ソマリが会釈する。
「教官の話によると、あなたはヒャクメと何度か戦っているそうね。お忙しいようなら無理にとは言わないけれど、今、怪物に関するお話を聞けるかしら?」
事前約束なしの突然な来訪だ。
もっと驚かれるかと思っていたのに、原田の反応は三人の予想とは異なり淡白であった。
彼は「あぁ」と短く頷き、家に上がるよう三人を促してくる。
一歩あがってグラントは驚きに大声を張り上げた。
「すげぇ!玄関入って一歩でリビングだ!」
「静かになさい、グラント」と冷たい視線で嗜めると、ソマリは家主を慮る。
「ごめんなさい。私達は東区に友人がいないから、こうした間取りの家にお邪魔するのは初めてなの」
「構わない」と、やはり短く答えて原田は来訪者を見渡した。
ウィンフィルド組の生徒だと自己紹介されたが、三人とも見覚えのある顔だ。
合同会で戦った面々が探索初回メンバーか。個々の実力を踏まえると当然の選択とも言える。
探索前に実戦経験のある者から話を訊きたいと考えるのも理にかなっている。
座っていいかと尋ねもせずにワーグがソファへ腰掛けるのを眺めながら、原田は踵を返した。
「少し待っていてくれ。お茶ぐらいなら出せる」
「あ、お構いなく」と断るソマリへも振り返らず「いや、怪物の話をするなら長話になる。お茶は必要だろ」とだけ応えて台所へ入るや否や、片っ端から戸棚を開いて、できるだけ状態の良さそうな茶葉を探す。
グラントの反応を見ただけで判る。三人は三人とも西区の住民、両親が自由騎士の見習いだ。
同じ一年目だというのに、ワーグがやたら強いのにも納得だ。
富豪の家には地下にトレーニングルームがあるのだとは、ジョゼから聞いた話である。
富豪なら味覚も肥えていそうだ。安い茶葉しかないが、これで我慢してもらおう。
作り置きのクッキーをお茶請けに添えて盆で運んでくると、グラントは両手を叩いて大喝采。
「おぉー!東区の連中は貧乏人って聞いていたけど、おもてなしのお菓子ぐらい出せるんじゃん!」
「グラント!」と今度は強めの叱咤をソマリが飛ばす中、原田は尋ねた。
「それで?ヒャクメの何を訊きたいんだ」
「まずは弱点。それと移動速度、攻撃範囲など、お前が知っている情報を全部教えてくれ」と答えたのはワーグで、ぐるりとリビングを見渡して口笛を吹く。
「隅々まで掃除が、ゆき届いてんな。お前、一人で暮らしてんのか?」
原田が答えるよりも先に、奥の部屋から「へぇ、珍しいな。知らねぇ奴が来るたぁ」と顔を出したのは神坐と小島、それから水木とベネセの姿もあった。
「知らない顔じゃないだろ、一戦交えた仲じゃねーか」とグラントがやり返し、お茶を一口すする。
普段、家で飲んでいる茶と比べたら格段に味は落ちるが、飲めないほどでもない。
「あんたこそ何で此処にいるんだ?原田と知り合いだったのかよ」
ワーグの疑問は神坐へ向けられ、ソマリに窘められた。
「余計な詮索は後にして。今はヒャクメの情報を訊くのが先よ」
「ヒャクメって?」
キョトンとしたのは水木だ。
彼女も原田と一緒にヒャクメと戦ったと聞いているが、この反応はどうしたことか。
ベネセの「例の巨大怪物だ。町議会で、とりあえずの便宜名称がつけられた」との説明を受けて、「あ〜っ、目がいっぱいあったもんねぇ!納得の名前だね」と騒ぐ水木へ、三人の冷ややかな視線が向けられる。
「なんで知らねーんだよ。今日、教官に教えて貰わなかったのか?」
グラントの問いに「サフィアちゃんが教えてくれると思ってんのかよ」と混ぜっ返したのは小島で、「そっちの教官と違って、何もかも説明不足が基本だからな〜」と、堂々担当教官の悪口だ。
本来なら咎めるべき行為であるが、何も教えられていないのなら愚痴りたくなる気持ちは存分に判る。
サフィアは脳筋教官だとグラントは何処かで聞いた覚えがあった。
あれは誰が言っていたんだったか、確か怪物舎に詰めている眼鏡男だった気がする。
「そいつはご愁傷サマ」とワーグは鼻で笑い、再度原田を促した。
「脱線して悪いな。本題に戻ろうか」
「あぁ――」
原田も頷き、自分が知りうる全ての情報を彼らに話してやった。

てっぺんに複眼を持つ巨大怪物、通称ヒャクメ。
胴体は硬く剣や斧の打撃を受け付けない。
弱点は複眼だが、しかし複眼を潰すだけでは決定打にならない。
二度の遭遇において、全て原田の魔法で撃退した。
移動速度は早い。地中を掘り進んで向かってくる。
ジャンギでも奇襲の際には気配を察知できなかったので、気配を消す能力を持っていると思われる。
攻撃手段は触手で、そのへんにある物を吹き飛ばしまくるのと、触手でぶん殴るの二種類を確認。
戦うのであれば盾役が魔術使いを守りながら、魔法で倒すしかあるまい。

「魔法ねぇ〜。うちのフォースとレーチェでいけっかなぁ」
首を傾げるグラントに、すかさずソマリのツッコミが飛ぶ。
「戦わないに越したことはないわね。見つけたら一路脱兎しましょう」
「なんで?魔法は効くんだろ?」との追加質問にも、原田を見上げて一刀両断する。
「二回とも、原田くんの魔法で撃退したんでしょう?ジョゼリアさんのではなく」
それだけでピンときたのか、ワーグが「あぁ!魔法は魔法でも、輝ける魂の魔法じゃないと駄目ってか」と合点するのに頷いて、本人にも確認を取ってきた。
「あぁ、二回とも俺が撃退した。だが、それは俺の魔法の完成がジョゼより早かったからで」
原田の答えは「お前、ジョゼリア=アイムハイゼンよりも早く呪文を唱えられるのか!?」とのグラントの叫びに途切れさせられて、「えっ、ジョゼちゃんって有名だったの?」と尋ねる水木は、やはり驚愕のグラントによって「え?何、お前知らないのかよ!ジョゼリアは、あのベバルディ=アイムハイゼンの一人娘だぜ?入学前から注目されていたんだぞ、どのクラスへ振り分けられるのか」と教えられる。
しかし驚愕されようとどうしようと、水木も原田もジョゼの両親には詳しくない。
もっと言うなれば英雄ジャンギを除く、ほとんどの自由騎士を知らない。
それを伝えると、ワーグには嘲笑われた。
「これから自分がなろうってのに過去の自由騎士を知らないたぁ、無知にも程があるだろ。なら、お前らは町長が自由騎士だったのも知らねーってのか」
「えーっ!」「マジで!?」と予想通りの反応を見せる水木と小島に肩をすくめ、ワーグの視線が原田を捉える。
「もう実戦実習に入ったんだ。いつまでも初心者気分のまんまじゃ、出遅れっちまうぞ。先人の知恵は今でも通用する。通じねぇのは、ここ最近現れたっていうヒャクメぐらいなもんだろうぜ」
「子供の気配に反応するという話は、本当なの?」
ソマリの疑問はベネセへ尋ねたもので、ベネセは間髪入れず頷いた。
「そうだ。ナーナンクインでも遭遇したのは子供のみでの外出か、子連れに限られる」
「子連れ?ってこたぁ、大人が一緒でも子供さえいれば感知されるのか」
ワーグの問いに頷き、ベネセは付け足した。
「奴の好物は子供の肉だ。ナーナンクインでヒャクメに食われた被害者は全て子供、大人は奴の攻撃で手傷を負った者もいたが、命までは取られていない」
「食われんのかよ!」と驚く小島や水木と比べたら、三人の驚きは少ない。
「あぁ、それで子供が狙われるのね……」
納得したように頷くソマリの横では、ワーグがチッと小さく舌打ちする。
「大人同伴でも見つけられるのに見習いだけに行かせるのは、餌を兼ねた囮で確実性を高めようって腹かよ。あの前頭部ハゲ、とんでもねぇ事を考えやがる」
ウェルバーグ町長をハゲと呼ぶのは、なにも身内に限った話ではないようだ。
「で、でも戦わなければいいんだし」と水木がフォローするのへはソマリも同意した。
「どのみち輝ける魂ではない私達に、現時点で勝つ方法は見つかっていない。無用な戦いは避けるべきだわ」
訊くべきことは全て訊いたとばかりに立ち上がる。
「原田くん、今日は貴重な情報をありがとう。それじゃ、そろそろお暇させてもらうわね」
グラントなんかは早くも「あ〜、腹減った!早く帰ろうぜ」と大声で騒ぎながら表に出ていき、ワーグは部屋にいる全員の顔を一通り眺めると、原田へ挑戦的に指を突きつけた。
「合同会じゃ不覚を取ったが、先に手柄を上げるのは俺達だ。輝ける魂って立場に胡座をかいてっと遅れを取るぜ、覚えておきな」
原田達がポカンと見送る中、颯爽と出ていった。
「なーんだ、あいつ?やたら原田に突っかかってくんなぁ〜」
「ねーっ。あんなに強いのにね?」
首を傾げる小島と水木を横目に、神坐が原田の背を勢いよく叩く。
「ついにライバル登場か。お前もアイツに負けねーよう、頑張ってやれよ実戦実習!」
「は、はい」
叩かれた背中の痛みで思わず涙目になりつつも、原田は頷いたのであった……
23/11/22 UP

Back←◆→Next
▲Top