絶対天使と死神の話

怪物の王編 07.一転、二転、三転


羽根の生えた男に拉致された原田は、公園のど真ん中に舞い降りる。
時刻が朝っぱらとあっては、人っ子一人いない。
子供はスクールに登校、大人は仕事に精を出している時間だ。
ぐるりと辺りを見渡して、男が満足げに溜息をもらす。
「誰もいないとは好都合。ここでなら人目を気にせず存分に愛し合えるな!」
学生の集まる通学路で堂々と抱き着いてきたくせに、人目を気にしていたとは驚きだ。
「では、心ゆくまで愛し合うとするか」とズボンを降ろしにかかる手を押さえつけて、原田は全力で拒絶する。
「あんたと愛し合うつもりはないッ」
「ほぅ、どうして?」
男は不思議そうな表情を浮かべているが、何故愛し合うのが当然だと思っているのかが不思議だ。
「名前も判らない奴と愛し合う趣味はない!」と突っぱねたら、「奥ゆかしいのだな」とも返ってきて、根本的に会話が成り立たない。
「俺の愛に理屈は不要!体で繋がれば愛は成立するのだ」
わけの判らない屁理屈をこねて、なおもズボンを脱がそうと引っ張ってくる。
「そんなわけ……あるかァーッ!」
必死にズボンの縁を抑えて抵抗していると、今度は男の顔面がグイグイ迫ってきた。
「では、キスで満足させてやろう」
唇を突き出して迫られたって、受け入れられるはずがない。
何度もいうが、こいつは赤の他人。名前すら判明していない。
「ふざけるな!」
男の顔面を両手で押し戻しても、原田に安息は訪れず。
今度はズボンの上から股間を撫でまわされて、ぞわっと全身総毛立ってしまった。
「こんなに股間を膨らませて……期待しているんじゃないのか?」
「そ、そこは元々膨らんでいるんだ!」
片手だというのに、どれだけ原田が藻掻いても抱擁を振りほどけない。小島以上の馬鹿力だ。
「エッチだな……日頃から股間を膨らませているとは」
「あんただって盛り上がっているだろ!?そこはっ」
勃起しているわけでもないのに卑猥扱いされて、原田の血管はブチ切れそうだ。
だが、カッカしたら相手の思うつぼだ。
どうにかして逃げ道を探さないと、白昼この変態に犯されてしまう。
素早く周囲を見渡したが朝に公園を訪れる人の気配は皆無、助けは期待できそうにない。
小島や水木が追いかけてくれたとしても、到着するまで時間はかかる。
暴力は無理だ。口八丁で、どこまで時間を稼げるのかも判らない。
ここはどうあっても自分一人で切り抜けなければいけない。
「だ、大体、なんで俺なんだ!あの場所には、もっと可愛い美少女や美少年もいたはずだ」
全員の顔を確認してはいないが、あのスクールには確実にピコやジョゼといった美男美女が通っている。
愛を語るのであれば、貧弱な痩せっぽちの三白眼ではなく美男美女を――といった原田の推薦は、男に突っぱねられた。
「決まっている!君は、あの場の誰よりも魂が輝いていた。俺が愛するに相応しい魂だ」
例の輝ける魂とやらが、こんな形でデメリットになるとは思ってもみなかった。
そもそも目で見て判るものなのだろうか、魂とは。
原田が問うと、男は確信をもって答える。
「俺達には見えるのだ。同様に闇に染まりし魂もな。そして……君の魂は人でありながら純粋な輝きを放っている。一目見て愛するに相応しいと判断した、だから俺とセックスしよう!」
後半の結論がおかしい。
ズボンの上から擦っていたはずの手がパンツの中にまで図々しく入り込んできて、原田のナニを直接掴んでくる。
上下に扱かれて、原田はビクンッと体を弓なりに逸らせた。
「や、やめろっ……!」
誰だか判らない変態に擦られたって全然気持ちよくないはずなのに、反応してしまう体が嫌だ。
いや、気持ちいいのとは違う。どちらかといえば、気持ち悪い。
目に見えない虫か何かが皮膚の上を伝って登ってくるような、ぞわぞわする感覚だ。
手で握られているのに手の感触だと思えないのは、握っているのが赤の他人だからか。
ぎゅっと両目を瞑って奇妙な感覚に耐える原田を見て、男は何と思ったか、原田の上着をもめくりあげる。
「こんなに乳首を堅くして、やめろと言い張るのかね……?」
生暖かい感触にハッとなって瞼を開けた原田の目に映ったのは、己の乳首に舌を這わせる男の後頭部であった。
舐めてほしいのは水木と小島であって、断じてコイツではない。
だというのに、男の言う通り自分の乳首は尖っている。
何故だ。
心は気持ちよくないと訴えているのに!
男の舌が乳首の先端へ触れるたびに、自慰で弄った時と同じ感触が原田を襲う。
ありえない。
ありえないが、自分は感じてしまっている。こんな変態の愛撫で。
このままじゃ駄目だ。
このまま無抵抗でいたら、いずれ後ろに突っ込まれてしまう。
理性では判っているのに、体が思うように動かせない。
何もできない無力感で原田の両眼に涙が滲んだ、その時。
救いは、現れた。

「その子から、手を離せ!!」

ジャンギだ。
かなり息があがっており、肩で息をしているが、手遅れになる前に駆けつけてくれたのだ。
男はジャンギを一瞥し、ふんと鼻で笑う。
「下等生物風情が、俺に命令か?」
男の戯言なんぞは聞こえなかったふうに無視して、なおもジャンギが叫ぶ。
「その子は、貴様が好き勝手にしていい相手じゃない!人類の残された希望であり、俺の大切な教え子にして、守るべき大切な人だ!貴様なんぞにくれてやるわけにはいかんッ」
感涙に潤んでいた原田は、うっかり聞き流してしまう処だったが、二度三度と彼の発言を脳内で反芻して、アレッ?となる。
今のは、ひょっとして愛の告白に近いニュアンスではなかろうか。
怪物舎もスクールの設備にカウントされるから、ジャンギが原田を教え子と認識しているのは判る。
教え子を守りたいと考えるのも、教官なら当然だ。
だが、あげませんと宣言するのは教官の域を越えた発言だ。
原田は一生徒だが他人の子でもあり、ジャンギが扱いを勝手に決めていい存在ではない。
冷静に状況を分析した結果、原田はボッと頬を赤らめる。
嬉しい。
滅茶苦茶嬉しい。
町の英雄たる有名人にして尊敬する人物に、大切な人だと宣言されるなんて。
原田の反応を見て、男が口をへの字に折り曲げた。
「……なるほど、恋人ご登場というわけか。渡さないとは大きく出たな、下等生物の分際で」
刺々しく睨まれても、ジャンギは怯まず応戦する。
「下等生物にだって意地がある。たとえ勝ち目がなかったとしても、原田くんは取り戻させてもらう!」
羽が生えて空も飛べる未確認生物相手に大見得を切るとは、さすが英雄の名は伊達ではない。
しかしジャンギは確か、本人の弁によると片腕不随で戦えないのではなかったか。
魔法を使えるといった噂も聞かないし、どうやって原田を取り戻すつもりなんだろう。
原田の視線を辿って、男がジャンギを値踏みする。
「なるほど、その腕は作り物か。片腕で俺とやりあうつもりとは、笑止」
「腕は使えずとも、俺にはまだ、足がある!」と走り出したジャンギへ、男が掌を突き出す。
「虫けらが調子に乗るんじゃない。貴様なぞ、この俺が格闘するにも能わずだ」
みるみるうちに眩い光が掌へと集まり、魔法を放とうとしているんだと気づいた原田は「危ない、避けてくださいジャンギさん!」と叫ぶも一瞬遅く。
光は一直線にジャンギへ飛んでゆき、彼の身体を貫こうかという寸前――大鎌の一閃で四散した!
眩い光が弾けた後に残ったのは大鎌を構えた風と、それから大五郎であった。
原田は、ぱぁっと顔を輝かせる。
ジャンギが助かったのもさることながら、神様が加勢してくれるなら勝ったも同然だ。
「小物相手に光弾とは、随分と派手な真似を好むものだ」
ボソリと吐き捨てる風の横で、大五郎も歪に口元を歪める。
「俺らの信条とは全く異なるのぅ。それとも逐一目立たないと気が済まないのか?なぁ、絶対天使様よ」
言われて原田は男を凝視し、彼らの背後ではジャンギが「絶対天使だって!?」と騒ぐ。
「なんじゃ、二人とも気づいておらんかったのかい。そこな男は絶対天使、大方怪物化したアーステイラの始末にやってきたんだろうぜ」
そこのと大五郎に大鎌で示されて、男が眉を顰める。
「死神までファーストエンドに来ていようとは。アーステイラとも面識があるようだが、貴様らが天罰の原因ではあるまいな」
「違う!」と騒いだのは男に抱えられたままの原田で、キッと男を睨みつけた。
「自業自得だ。あいつは自分でした約束を自分でやぶったんだ!」
ふむ……と考える仕草を見せたのも一瞬で、男はにこやかに笑って原田の頭をぽむぽむ撫でる。
「君が、そういうのであればそうなのだろう。馬鹿な小娘だ。だが俺が来たからには必ず浄化してみせよう。危険だから、俺が心配になっても戦いを見に来てはいかんぞ?」
「気安く頭に触るんじゃない!」と怒ってから、原田も聞き返した。
「浄化するってことは、あんたもアーステイラの怪物化を治せるのか」
だったら輝ける魂なんていらなかったんじゃないかと考える原田の耳に、衝撃の一言が突き刺さる。
「何の話だ?浄化とは生まれ変わり、跡形もなく消滅させて輪廻転生で別の命として再形成するのを指している」
「えっ!?」
驚く原田を見て、風がぼそりと呟いた。
「俺達と絶対天使とでは、浄化の意味が異なるようだな。冥界では魂の清めを浄化と呼ぶが、平行神界では再構築を意味する……つまり、こいつに任せたらアーステイラは殺されるということだ」
「殺されるとは人聞きが悪い」
男も口の端を歪めて、やり返す。
「我々絶対天使は輪廻の中に身を置く存在。蘇り、生を繰り返す。それが我々の理だ」
要するに価値観の違いか。
それはどうでもいいのだが、死神に気が散っている今、逃げられないだろうか。
もぞもぞ動く原田を、ぐいっと抱き寄せて絶対天使が唇を寄せる。
「おっと、駄目だ。帰るのは、まだ許さないぞ?君は俺とのセックスを果たしていないのだからな!」
「ハァ!?」と素っ頓狂に奇声を上げたのは大五郎のみならず、後方のジャンギもだ。
「なにがセックスだ!?今日が原田とのハジメマシテじゃろうが、貴様ァッ」と唾を飛ばしてブチキレる死神の後ろで、ジャンギも声を荒げる。
「原田くんは嫌がっているじゃないか、無理強いは愛と呼ばないぞ!」
だが絶対天使も然る者、二人がかりの非難にも堂々と言い放つ。
「それならば問題ない!愛は俺の胸の内にあるっ。体を繋げば俺の心と彼の心がリンクして、二人は相思相愛となるだろう!」
「ハァァァ!?そら、どういう理屈じゃコラァ!!」
こめかみに青筋を立てまくる大五郎の袖を引っ張り、風がボソリと宣戦布告をかました。
「……こいつに倫理や道理は通用しない。原田に危害を加えるのであれば、狩るしかあるまい」
風の目は本気、全身で殺気を放っている。
おかげで大五郎にも、飛びかからんとする仲間を抑えに回れる程度の理性が戻ってきた。
「いや、それはマズイじゃろ……こいつはファーストエンドの未来にかかわる重要な魔力だぞ」
「魔力で相殺できるというのであれば、絶対天使である必要はない。俺とお前と神坐の三人がかりでやればいい」と、風は狩る方向で行く気満々だ。
狩りたくなる気持ちは判るが、神の遣いは、魔力なら何でもいいとは言っていなかった。
絶対天使の持つ膨大なリソースであれば相殺できる――そういう意味で言っていたはずだ。
第二の絶対天使が原田に惚れたのであれば好都合、労せずして味方に引き入れられる。
しかし原田の嫌がりようを見るに、このままでは仲間に加えられるものではない。
執拗に性行為を迫る変態っぷりを何とかせねば、アーステイラとの決戦を迎える前に原田の魂が汚されかねない。
「俺達人間は絶対天使とは違う、心の前に体を汚されるのは」と言いかけたジャンギは、不意に「うぉっとぉ!?」と身を屈めて、後方から飛んできた何かを躱す。
風と大五郎は難なく避けて、飛んできた物体は誰かにぶつかることもなく絶対天使にキャッチされた。
「まだ邪魔だてするというのか、下等生物が」
視線の先に立つのはボサボサ頭の少女、キャッチしたのは頭蓋骨。
「往古……?」
絶対天使目掛けて頭蓋骨を投げつけたのは往古 要、スクールの同級生だ。
激しく息を乱して、ここまで走り通しだったのが伺える。
見物人の中にいたのだとしても、援軍に加わるには頼りない戦力だ。
それは彼女本人も判っているだろうに、どうして一人で来てしまったのか。
怪訝に眉を顰める原田は次の瞬間、がしっと誰かに掴みかかられて、無理やり変態の手から奪い取られる。
要に絶対天使の意識が向けられた一瞬の隙を突いた、見事な連携プレイだ。
「オイ、そこの変態。ちょうどいい機会だから教えてやるよ。正晃にベタベタしていいのは、俺と水木だけの特権だ!」と自信満々に啖呵を切った顔を見上げて、原田の顔が歓喜に綻んだ。
「小島!」
原田を抱きかかえて強引にもぎ取ったのは唯一無二の幼馴染にして兼恋人、小島であった。
汗だくで息を切らしていても、奪い取る腕力だけは残していたらしい。
小島と要にジャンギ、神様が二人と人数が増えてきて、逃げられる算段があがってきた。
この分なら、まだ援軍が期待できそうだ。
目撃されたのはスクール前、噂が伝われば教官だって駆けつけるかもしれない。
期待に胸を高鳴らせる原田を一瞥し、絶対天使が肩をすくめる。
「……この男も君の恋人か。俺が見込んだだけあってモテモテなのだなぁ、君は。だが、障害があればあるほど燃えるのが恋というものだ。ますます俺のペニスを君のアナルに突っ込んでみたくなったぞ!」
キリッと熱血顔で叫んでいるが内容は最低だ。
無駄なバイタリティーの高さに、原田は背筋が凍りつく。
ここで逃げ切れたとしても、こいつは必ず追いかけてきて、原田の尻にゴールインしかねない。
「大丈夫だ、大丈夫だぞ。必ず俺が守ってやるから」
小島の囁きに励まされ、なんとか正気を保っている有様だ。
「だまらっしゃい、この変質者が!原田くんのお尻は私が呪ってでも守ってみせるわ!」
要はいきり立ち、彼女を守る位置でジャンギも構え、周りの人間は全員が敵対意欲で漲っている。
とても絶対天使を味方へ引き入れようと言い出せる雰囲気ではなくなってきた。
「どうする。一度撤退して様子見するか、それとも停戦を呼び掛けるか?」
小声での身内相談に、風は黙って頭を振る。
どちらを取っても無駄だ。言葉の通じる相手ではないのだから。
だが、ここで戦うのは原住民の被害甚大だ。
唯一の突破口は、絶対天使が原田に好意を抱いている点であろう。
ひとまず説得は後回しにして、性行為を別の目的にすり替えてやればいい。
「――そこの絶対天使、まずは名乗れ!名無しに輝ける魂と愛を確かめる資格なし。彼との性行為が許されるのは名を持つ者にして彼に愛された者、小島 幹夫と水木 凛のみに許された行為なり!」
唐突に大声を張り上げての風の問いに小島や原田が「……は?」と大口開けてポカンとする中、絶対天使が名乗りを上げる。
「よかろう!では我が名を聞くがいい、下等生物ども。俺はリトナグラリッチ様直属護衛戦士、絶対天使のヤフトクゥスである!」
堂々と名乗りをあげる姿は様になっていて、最初から、そうやって普通に名乗ってくれたなら、こちらも警戒せずに済んだのにと原田は内心ブゥ垂れた。
しかし格好を崩して手をワキワキさせながら「さぁ、名乗ったぞ。では心ゆくまでセックスを」と言い出す彼を見た際には、やはりこいつは残念な絶対天使だと確信する。
「待て、性行為の権利があるのは名を持ち彼に愛される者だと言ったはずだ」
大鎌で牽制し、風はチラリと原田を見やる。
「すなわち、輝ける魂と結ばれたくば彼を魅了してみせよ。ただし、接触行為以外でな」
「なんだと!?セックスこそが愛の代名詞だろう!」と引き下がらないヤフトクゥスを頭ごなしに遮った。
これでもかとばかりに見下し視線を向けた上、蔑む表情までオマケにつけて。
「なんだ、体に触れないと下等生物如きを魅了することも出来ないのか絶対天使は。畜生以下の微生物だな」
らしからぬ風の煽り発言に原田は唖然となり、ヤフトクゥスのこめかみには幾筋もの青筋が走る。
「俺は言葉のみで魅了できる。もっとも、そこの微生物よりは好かれている自信もあるが」と優越感に浸った目で風が語るのに「愛されてからこそが本番よなぁ。性行為も愛されていてこそ燃えあがるってもんよ」と大五郎が併せるのを見て、小島もノリに乗っかった。
なんだか判らないが、今は変態をこき下ろすターンに入ったのだ。
原田の恋人として、全員に熱烈恋愛アピールする大チャンスだ。
「俺はチューする前から正晃とは仲良しだぞ。同居してるしベッドも一緒だし、これ以上ないってくらいのラブラブだ。そうだよな?正晃」と不意討ちで小島に振られて、原田は思わず頷いた。
「あ、あぁ。生涯かけての仲良しだ」
いきなり口説きテクニック自慢大会が始まったのは原田にも解せないのだが、風が、わざわざ自身のキャラを崩してまで振ってきた話題だ。
小島も、あえて下の名前で原田を呼んできた。ここで乗らないのは、仲間じゃない。
地に降ろしてもらった原田は、絶対天使と向かい合う。
「ジャンギさんも風さんも大五郎さんも往古も小島も、皆、名前と人柄を知っている大切な仲間だ。けど、ヤフトクゥス。あんたとは今日初めて出会った。俺達は、まだ互いに何も知りえていない。赤の他人も同然だ」
「では、改めて君を口説くとしよう」
キリッと顔を引き締める絶対天使を制し、原田は断りを入れる。
「今は駄目だ。スクールの授業に参加したいからな。その後でなら、話を聞いてやる」
さらにキリキリッと引き締まった表情でヤフトクゥスも言い返す。
「では、そのスクールの授業とやらに俺も参加しよう。そこで君を口説き落とす」
「……ハ?いや、あんたは部外者だろ」と原田に突っ込まれても、何のその。
あれやこれや言い争いながらスクールまで戻ってきた一行は、その足で教室まで縺れ込む。
ヤフトクゥス、それから死神二人と英雄も引き連れた状態で。
21/07/21 UP

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