合体戦隊ゼネトロイガー


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act5 我、願う

探索レーダーとは、シンクロイスの気配を広範囲に渡って探知する機械である。
そのようなものを作っておきながら、何故今まで使わなかったのだと乃木坂ら一般人に詰め寄られ、スパイルは顔をしかめる。
「使っても、めぼしい効果を得られなかったのですよ。一人一人潰しても意味がない。拠点を直接叩かねば。今までは、それが見つからずにいました」
気配頼りの探索であるが故に、気配を消されたら探しようがない。
そこは気配の判るものにしても同じで、全域探しても見つからなかったらどうするのかと皆に問われたデュランは、逆説を唱えてきた。
「見つからなかった地域を草の根わけて探せばいいじゃないか」
それにしたって広範囲だ。軍人全員を駆り出したとしても、手が回らない。
額を突き合わせて考え込む大人たちへ、横から澄んだ声が「もっと簡単な方法があるわ」と割り込んでくる。
「エリス。もっと簡単な方法とは?」
御劔に促された彼女の言うことには。
「簡単な事よ。ゼネトロイガーを発進させて、彼らに宣戦布告すればいい。ベベジェ率いる軍団はゼネトロイガーに興味がおありのようだから」
「ゼネトロイガーに?しかし、諸君らが奴らに襲撃されるようになったのは、辻氏が教官になって以降だろう。その前にも機体はあったのに、何故その頃には襲われなかったのだ?」と混ぜっ返してきたのはスパイルだが、エリスは「知らないわ。彼らに聞いて」と、あっさり突き放してデュランを見据える。
「そうね。ラストワンが襲撃されるようになったのは、辻鉄男が着任してからだわ。あの男が目当てだったというのも考えられる。でも、二回目では彼が不在の時に学校を奇襲した。人型を取れるにも関わらず、あえて大型で襲ってきたのはゼネトロイガーと戦うのが目的だった。そうは考えられなくて?」
「そうだね」と素直に頷き、デュランも疑問を彼女にぶつける。
「そこまで危険視しておきながら、連中は何故諸君らを長いこと爆撃せずにいたのかな。あぁ、いや、いくらでも理由は考えられるがね。爆撃するのに準備が必要だったとか、仲間内で作戦がまとまらなかっただのといった」
「脱走者の話をまとめるとベベジェをリーダーに統一されているような印象を受けますが、案外シンクロイスも一枚岩ではないのかもしれませんね……」
ぽつりと呟き、四郎の目がゼネトロイガーを見上げる。
つられて、その場にいた全員が機体へ目を向けた。
カチュアも漏れなく、その一人で。
ただ、彼女は皆とは違う意見の持ち主であった。

シンクロイスがゼネトロイガーに興味を持ったのではない。
ゼネトロイガーが、シンクロイスを呼び寄せたのだ――

漠然と、そう考えた。
これまで奴らに見つからなかったのは、息をひそめて気配を殺していたのではなかろうか。
モノを言わない、考える脳も持たない、ただの機械が?
大半の人は、そう考える。
しかしカチュアにはゼネトロイガーが、ただの機械とは到底思えない。
あれには、考える脳がある。こちらの意識に反応できる知能が。
人工知能よりも賢い、或いはシンクロイスの誰かが乗り移っているのではとも考えた。
さすがに些か突飛な空論で、誰にも話せずにいたが。
今は電源が落ちているせいで赤い目に光は宿っておらず、静かに佇んでいる。
だが、いざとなったら電源が入っていようといまいと動き出しそうな気配を感じるのだ。
こんなふうにゼネトロイガーを見ているのは、自分だけだろう。
他の皆は便利な機械、戦えるロボットぐらいにしか考えていまい。
ゼネトロイガーがシンクロイスに会いたいのであれば、会わせてやろうじゃないか。
こいつを動かす機会があれば、是非ともパイロットに名乗りをあげたい。
そして、自分の手で鉄男を助け出してやろう。
アベンエニュラの中へ飛び込んで、彼を助けようとした時みたいに。
しかしカチュアは御劔学長をチラリと盗み見て、考える。
彼なら確実性を求めるだろうから、パイロットをカチュアに選ばないかもしれない。
いや、担当教官が不在になっているのだ。選ばないのは確実か。
嫌だ。
鉄男を助けるのは、自分の役目なのに。
鉄男が別の誰かに感謝や想いを寄せるなど、絶対に考えたくないし想像もしたくない。
お願い、ゼネトロイガー。
お前を仲間に会わせてやる代わりに、わたしに力を貸して。
カチュアは救いを求める目を、物言わぬ機体に向ける。
赤い瞳が一瞬、光ったように見えた。

否。

誰の耳にもガコンと大きな音が響いて、「な、なんだ?」と狼狽える軍人は、見た。
電源も入っていないのに、ゆっくりと上空を見上げるゼネトロイガー一号機を。
「え?なんで動いているんだ!?」と慌てるスタッフは、見た。
地上へ続く通路のシャッターが勝手に開いたのを。
「発進命令は、まだ誰も出していないぞ!そうですよね、学長ッ」と騒ぐ乃木坂も、見た。
ゼネトロイガーが地上を見下ろし、カチュアに視線を定めた直後。
彼女の姿は忽然と消え、踵を返した一号機が通路に向かって走り出したのを。
「ま、待てぇ!!」
全員が止めても言うことを聞かず、ゼネトロイガーは通路の奥へ消えていった。
誰か早まったのかとコントロール室を疑えば、中にいる生徒達にも動揺が見える。
「電源は全機オフになっています!通路のスイッチは、誰も弄っていませんでした!!」
一号機以外の機体が全て無反応なのを見てから、正治も御劔へ確認を取る。
「あの機体だけ、他とは違う仕様なんですか!?」
「いや、全部同じだ!」と叫び返し、ラストワンの学長はコントロール室へ駆け込む。
一号機へと通信を繋ぎ、彼にしては珍しく高ぶった口調で怒鳴りつけた。
「誰か乗っているのなら応答しろ!」
応答がないかと思いきや、一号機側の通信はスピーカーを通して格納庫全体に響く。
『騒がないで、学長……大丈夫、辻、教官は、わたしが……助ける』
たどたどしいなれど、涼やかな声は聞き間違えようもない。
「カチュア!?カチュアが、また動かしたの!?」
真っ先に叫んだのはマリアで、亜由美も顔色をなくす。
「無理だよ!カチュアちゃん、まだ戦う方法も学んでいないのに」
言ったそばから、すぐ次の疑問にぶち当たってアレッ?となった。
「カチュアちゃんが動かしているとしても、どこへ行くつもりなの?辻教官が捕まっているのって、多分地下街の何処かだよね」
そんなのをマリアに聞いたところで「知らないわよ!」と答えが返ってくるのは当然だ。
学長にも教官にもスタッフにだって判らないのだ。
ゼネトロイガーが動ける原因や、地上を目指して走っていった理由が。
コクピットに入り込んでしまえば、内蔵の電源スイッチがある。
だが、そのコクピットの入口を開閉できるスイッチは、コントロール室にしかない。
コクピットが開かない状態なのに動いていて、しかもカチュアが乗り込んでいるとなると、ゼネトロイガーを動かしたのはカチュアという結論になろう。
辻鉄男のピンチに、モアロード人の能力が働いたのか。
地上へ向かったのは、エリスの案を独断で採用したと考えられる。
能力を働かせるなら時と場合を弁えてほしいが、相手は幼い少女だ。
焦るあまりに判断を誤ったのだとしても、仕方ない。
誰も動かしていないにも関わらず、射出用エレベーターがゼネトロイガーを乗せて上昇していき、上空のシャッターまでもが軽快な音を立てて開くのをモニター画面で眺めながら、御劔は思考を目まぐるしく回転させて次の命令を出す。
「やむをえん、全機出撃しろ!スパークラン、それからベイクトピア軍の皆さんにも周囲への避難警告と、後方援護をお願いできますか!?」
「えぇぇぇ!?」と驚いたのは、乃木坂らラストワンの関係者だけではなく。
「出撃してどうなるのかね!?敵は地下街に潜んでいるんじゃなかったのか」と額に青筋を立てて怒鳴るスパイルや、「うーん、このままだとゼネトロイガーで宣戦布告する流れに落ち着きそうだねぇ」と何故かのんびり呟くデュラン、「落ち着いている場合ですか!?それより後方援護って、我々の機体は練習用機なのに酷い無茶ぶりです」と喚くケイなどの声で、格納庫は誰が何を言っているのだかも聞き取れないほど、大混乱に陥った。


その頃、鉄男はどうしていたかというと。
廃棄場にて、カルフと二人っきりで話し込んでいた。
と言っても敵が相手では雑談のネタなど振りようもなく、シークエンスを呼び出せと戯れに催促された鉄男は彼女を脳内で呼んだのだが、呼べど叫べど全くの無反応で、それをカルフに伝えると、カルフは眉を顰めた。
「長く意識の深層にいるせいで、お前と同化しつつあるのかな」
首を傾げる鉄男へ、カルフが言うには「あぁ、乗っ取りに失敗して共存しても長期間表に浮上するチャンスがないと、元の魂に吸収されちまうんだ」とのこと。
だが、とも彼は首をひねって付け足した。
「お前が二十五になるまで、あいつは沈殿してたんだよな。そんな奴が、今頃吸収されるってのも腑に落ちないな。寝ているだけじゃないのか?」
「寝ているか起きているかは、どうやって調べればいいんだ」と尋ねる鉄男へは、肩をすくめてみせる。
「簡単さ。キノシタを餌に釣りあげればいい。そうだな……おーい、シークエンス。お前が永眠する気なら、僕がキノシタを次の器にしちまうぞ!」
反応は即座に来た。
――そんなの駄目!絶対許さないんだからッ。
脳にキンキン突き刺さるほどの怒号で、鉄男は反射的に耳を押さえる。
鉄男の様子を見て、カルフがニヤリと笑った。
「どうだい、効果てきめんだっただろ。さ、痛くないよう気絶させてやるから、シークエンスと交代しな」
眉間にびっしり縦皺を寄せて、「シークエンスと交代せずとも、彼女の意志なら俺が伝えられる」と鉄男は首を真横に拒否し、カルフを見据える。
「シークエンスに何を聞きたいんだ」
「あぁ、魂魄離断されたい意志があるのかどうかを聞きたいのさ。どうだい、シークエンス。鉄男の体を離れて、快適な器を手に入れたくはないか?」
シークエンスの返事は素っ気なかった。
――嫌よ。この器じゃなきゃ、進が優しくしてくれないもん。
だそうだ、と鉄男が伝えると、カルフはニヤニヤ笑いを崩さず反論してくる。
「キノシタが優しいのは鉄男に対してってだけだろ。まぁいいや、なら離断じゃなくて遮断でいくか」
「遮断?」と首を傾げる鉄男の脳内で、シークエンスが金切り声を張り上げる。
――冗談じゃないわよ!粉々にされるぐらいなら、同化したほうがマシだわッ。
察するに、遮断とはシークエンスの魂をバラバラにしてしまう恐ろしい方法であるらしい。
彼女を鉄男の中から助け出したいのだとばかり思っていたが、案外雑な扱いだ。
鉄男と切り離せるなら手段は選ばずで、シークエンスなど、どうなってもいいと言わんばかりである。
カルフはシークエンスが嫌いなのだろうか?
考えてみれば、彼女達の友好関係を何一つ知らない。
鉄男の知る相関図は、ベベジェがまとめ役でミノッタとアベンエニュラが雑魚扱いされている程度だ。
――違うわよ、ミノッタはチンピラでアベンエニュラは出来損ないだって言ったでしょ?
鉄男の間違いを正してから、シークエンスがポツリと吐き出す。
――そうね、皆あたしを嫌っているわ。昔から折り合いは悪かったし。でも、あいつらが悪いのよ?やりたくもないことを、ぜ〜〜んぶあたしに押しつけてくるんだもの!
勝手に抜け出してくるほど自由奔放なシークエンスが、自意識の高いカルフや見るからに神経質そうなベベジェと気が合いそうにないのは、鉄男にもよく判る。
ならばベベジェが鉄男に魂魄離断を薦めたのは、どういう理由なのか。
――決まってんでしょ。あんたたちの使っているアレ、ゼネトロイガーをあたしに使わせたくないからよ。
心配されずとも、シークエンスが操縦桿を握る機会は永遠になかろう。
そう考えていたら、当の彼女に突っ込まれた。
――そうじゃないわよ、あたしがゼネトロイガーを改良するかもってこと。ま、でも、それも杞憂よね。あたしの操作も受け付けないんですもの。あんた達に案を出したって改造できるかどうか怪しいもんだわ。まぁ学長だったら、出来るかもしれないけどね。
じっと黙った鉄男を見、カルフが口を開く。
「脳内会議は、まだ続きそうかい?だったら、さくっとシークエンスを遮断して、お前は僕と番になろう」
「お断りだ」
――ふざけんじゃないわよ!
鉄男とシークエンス、双方の否定が重なる。
つれない返事にもめげず、カルフは鉄男に、そっと近づいた。
「お前がどう考えていようと、僕は絶対番になってみせるからな。そうとも、二度と奴らの元へは帰してやらないぞ。お前は僕が大事にする」
「大事にされずとも結構だ。俺の居場所は、ここじゃない」
いきり立つ鉄男を、じっと上目遣いに見つめて、カルフが囁く。
「……そんなに僕の側が嫌?お前は僕を敵視するばかりで、シンクロイスについて知ろうともしてくれないんだね。寂しいよ。広い宇宙で、やっと会えた知的生命体同士なのに」
声だけ聴いていたら、まるでか弱い子供のようだが、しかし中身は所詮シンクロイス。
正体を知った以上は心が動かされようはずもない。
「爆撃してきたのは、そちらが先だ。攻撃を受けて、同胞が多々殺されて、謝罪もしてこない相手を前に心を開く知的生命体がいるとでも思ったのか?」
仏頂面の正論に、チェッと唇を尖らせてカルフが身を離す。
「仲間意識が強いんだね、お前は。つかまえた中にもいたよ、そういうのが。子供だけは助けて、私はどうなってもいいからって言うから、言ってやったんだ。子供は宝だ、次世代を産み落とす為にも生かしてやるってね。喜んでいたよ、自分のことでもないのに。ま、そいつは子供が産み落とせなくなった時点で処分したけど」
自分達を理解して欲しいと願う割には、無慈悲な発言を平気でする。
民族性の違いだとしても、激しい憤りと眩暈を覚える。
残念ながら、人類とシンクロイスが分かり合える日は永遠に来そうもない。
やはり、家畜と飼い主の間柄では和解などありえないのだ。
鉄男は話題を変える。
「アベンエニュラは、どうなった。あれから姿を見かけないが」
「あぁ、あいつ?あいつなら、国境を越えた先の山で転がっているよ」
なんでもないことのように、あっさり言われ、鉄男は、もう一度聞き返す。
「山で転がっている?何があったんだ、あいつに」
「横からかすめ取ろうなんて大それた真似をやってくれたからね、制裁したんだ。万が一、お前があいつを好きになっても困るし」
――殺さなかったの?カルフにしては、優しいわね。それともベベジェの同情かしら。
シークエンスからも物騒な言葉が飛び出し、ようやく事態を理解した鉄男はカルフを不機嫌に睨みつける。
「それで同士討ちか。俺があいつを好きになるわけがない」
「それを聞いてホッとしたよ。けど急にアベンエニュラの近状を聞いたのは何でだい?空襲なら心配しなくていいよ、もう爆撃するのは止めたんだ」
今後は爆撃ではなく地下街で優秀な遺伝子を探すのだと話を締め、カルフは腰を上げた。
「さて、そろそろ戻らないとベベジェの癇癪が爆発してしまうな……あいつも機嫌が悪くなると、仲間に八つ当たりするタイプだからね。鉄男、お前は僕と一緒にきてもらう。シークエンスを魂魄遮断したら、たっぷり愛し合おうじゃないか」
「断る!!」
激しく拒絶したにも関わらず、カルフときたら鉄男の首に腕を回してしな垂れかかり、じっと熱っぽい目線で見つめるオマケつきの逃がさない体勢だ。
「駄目だよ、二度と帰さないと言ったばかりだろ?観念して、大人しく」
言いかける彼と、鉄男の中のシークエンスが同時にハッと息を呑む。
先に叫んだのは、シークエンスであった。
――何この振動、もしかして地上でロボットが出現したの?っていうか、この生態パターンはゼネトロイガーじゃないの?どうしてゼネトロイガーが地上に出てんのよ、誰も爆撃してないし、大型道具も出していないってのに!
カルフも天井を睨みつけ、ブツブツと悪態をつく。
「ったく、何を血迷ったんだ?ロボットを出してきたってベベジェが挑発に乗るもんか」
二人の反応を見るに、ゼネトロイガーが出撃したのは間違いない。
だが、何故地上に?鉄男にも疑問だ。
自分が誘拐された場所ぐらい、マリア経由で伝わっていてもおかしくないはずなのに。
聡明な学長や軍部なら、まず最初に本拠地の割り出しから始めるだろう。
不意に鉄男の脳裏にカチュアの面影が浮かび、「あっ」と小さく叫んだ彼を、カルフも振り返る。
「どうしたんだ、鉄男。何か思い当たるフシがあったのか」
それには答えず、もう一度扉に飛びついて開こうと悪戦苦闘した後、やっぱり開けられないと判るや否や、鉄男はカルフに掴みかかった。
「急いで此処を出るぞ!誰が動かしたのかは判った、だが、あいつに戦闘は無理だ!俺が無事だと判ればゼネトロイガーは撤退する」
「えぇと?順を追って説明してくれなきゃ、何が何だか判らないんだけど」と、さすがのカルフでも要領を得ない返事をよこしてきて、苛立つ鉄男と、それからカルフの耳にも大音量の言葉が流れてくる。
ゼネトロイガーだ。
外部音声に切り替えて、ベイクル地上街全域へ放送している。
鉄男の良く知るカチュアの声で、こう宣言していた。
『シンクロイスに告ぐ……今すぐ地上に出てきて、我らと勝負せよ。求めるのは、辻鉄男の解放……求めに応じないのであれば、全ての人類を滅亡させる……お前たちの器工場も含めて、地上街も、地下街も、他国も全て、ゼネトロイガーで殲滅する……我々は、家畜になるぐらいなら、死を、選ぶ。返事を待つのは一時間まで……返事がなければ、拒否とみなす』
鉄男一人の命と引き換えに、全人類の命が脅かされる事態になろうとは。
たった一名の誘拐が、とんでもなく大事になってきた。
およそ学長や軍部の下した命令とは思えない。全ては、カチュアの独断であろう。
予想外の展開に「なんだって!?」と叫ぶカルフを横目に、鉄男は呆然と佇んだ。


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