彩の縦糸

其の十 道

大婆様の館を背に歩いていく兄の後を追いかけながら、吉敷は尋ねた。
「そういや、仕事があるって言ってなかったか?」
レオナの協力申請で忘れるところだったが、今朝、そのような事を兄が言っていたと思い出す。
家路へ向かっていた足を止め、源太が振り返る。
「ん。そのとおりじゃ、よく覚えておったのぅ。うっかり家に戻るとこだったわぃ」
本人は、すっかり忘れていたようだ。大声で笑っているが、笑っている場合でもなかろう。
懐から手帳を取り出すと、源太はパラパラと頁をめくる。
「お、あったあった。これじゃ。二丁目の程厳さんちの馬小屋に怨霊が現れたらしい」
二人は来た道を引き返し、途中で小さな路地へ入る。
せかせかと早足で歩きながら、源太は傍らの吉敷に、ちらりと視線を送った。
「吉敷と組んで正解だったわい。これからは、お前が俺の仕事管理をしてくれると助かるのぅ」
などと、調子のいいことを言っている。
まさか今までも、この調子で仕事をしていたのだろうか。熟練らしからぬ有様である。
心なしか頭痛がしてきた吉敷とは裏腹に、源太が元気よく木の扉を叩いた。
程厳さんとやらの家についたらしい。
「おはようござんす、長門日でござる。例の依頼を解決しに参った!」
ドンガドンガと景気よく叩いていたら、戸が開き、中から小さな体躯の男が顔を出す。
ありありと迷惑そうな表情が浮かんでおり、小走りに家から抜け出すと源太に耳打ちした。
「困りますよ、長門日さん。こんな朝早くから、しかも大声で……」
かと思えば馬鹿笑いする源太を横目に吉敷の姿も目にとめて、男は首を傾げる。
「……おや?長門日さん、この方はどなたですか。助手でも雇われたので?」
「おぅ、助手兼見習い兼弟の吉敷じゃ。まぁ、今回の霊を祓うのは儂の仕事じゃがのぅ」
こちら程厳さんじゃ、と紹介されて、吉敷は笠を脱ぐと軽く会釈した。
すると程厳、ほぅ……と溜息をついた後、吉敷へ向かって、にっこりと微笑んだのであった。
「弟さんですか。ちっともお兄さんに似てなくて、良かったでございますねぇ」
どういう意味だ。
不機嫌になりかけたが、源太の様子から男が愛想で言ったのだと判り、吉敷は複雑な気分になる。
源太は苦笑いしていた。

仕事は源太が一方的に取り仕切るかたちとなり、黙ってみていろと言われて吉敷は渋々従った。
まぁ、元々源太にと頼まれた仕事だから仕方がない。
仕事内容も簡単なもので、馬小屋に取り憑いた悪霊をお祓いしてほしいというもの。
初級の依頼じゃないか、と驚く吉敷に、源太はチッチッチと指を振ってみせる。
「そりゃ、取り憑いたのが普通の霊ならば、吉敷一人でも退治できようぞ」
「普通じゃないのか?それにしたって」
吉敷は首を傾げる。
その家に恨みがある。
あるいは家人と霊との間で何らかの接触がないと、滅多に取り憑いたりはしないものだ。
前を歩く程厳は、気のよさそうな男に見えた。
多少空気の読めない発言はするが、その程度で恨みを持つ者も、そうそういまい。
先ほど見た彼の家は至って普通のボロ屋であり、これも怨恨の理由となりそうもなかった。
一体どんな理由で、程厳の馬小屋は怨霊に取り憑かれてしまったというのか。
その理由を尋ねる前に、問題の馬小屋へ到着する。
程厳は挨拶もそこそこに逃げ戻り、吉敷は兄に命じられて荷物の中から破邪札を取りだした。
「これから祓う怨霊はな、かつて、この馬小屋に住んどった馬の霊じゃ」
ぶんぶんと錫杖を振り回して準備運動怠りない兄を見上げ、吉敷は呟く。
「馬?じゃあ、低級霊じゃないか」
動物霊は人間霊と違って本能で祟る分、弱い。
ますますもって、源太ほどの熟練者が相手にするような霊ではない。
源太は手渡された破邪札を懐へしまい込みながら、不思議がる弟に説明してやった。
「漂ってる分には低級霊など大したこともないがの、地縛してしまうと厄介なもんよ。……程厳、あいつは馬へ対する愛情を怠った。だから恨まれるようになったんじゃ」
あの気のよさそうな男が、馬を虐待?想像もつかないが。
だが源太曰く、程厳は貧乏で馬の餌も買えず、餌をやらない日が幾日も続いたという。
馬は日に日に痩せ細り、ついには死んでしまった。死因は餓死。
程厳は悲しみ、馬の墓を作ってやった。
「墓を作ってやったなら、成仏したんじゃないのか?」
吉敷が尋ねると、源太は首を振り。
「それがの。四十九日も過ぎんうちに、あやつ、馬をまた飼い始めよった」
知りあいの農家に馬が生まれすぎ、一匹押しつけられるかたちで飼い始めたという。
それが、先に死んだ馬の逆鱗に触れたらしい。
「現世に想いを残しとる霊ってのは、そう簡単には成仏できん。空腹を抱えて彷徨ってるうちに、飼い主が新しい馬をかわいがる姿を見たら、そりゃ〜馬の霊魂だってブチキレるってもんじゃろ」
そういうもんかねぇ、と半ば納得しながら、吉敷は馬小屋を見た。
木造作りの質素な馬小屋だ。表向きには、なんら変わった処などない。
「さぁ、中へ入るぞ。霊波の調子を安定させておけよ。中はすごいらしいからのぅ」
兄に促され、吉敷も源太の後に続いて馬小屋へ足を踏み入れた。

馬小屋の中は嵐が吹き荒れていた。
比喩ではない。本当に、ごうごうと耳鳴りのする旋風が馬小屋の中で発生していたのだ。
旋風の中央、馬小屋の天井付近には馬の霊が見える。
空中で後ろ足に立ち上がり、仁王立ちしていた。
とても馬とは思えぬ、恐ろしい形相だ。目は爛々と赤く輝き、血の色が二人を睨みつける。
痩せこけた同体には小さな魑魅魍魎が、びっしりと張り付いていた。
馬は、そいつを前足の蹄で器用にすくい取り、口元へ放り込んでは、むしゃむしゃと食らった。
「うわ!何だ、あれッ!?」
思わず吉敷が叫べば、傍らに立つ源太が笑い出す。
「はっはっはっ!何じゃ、吉敷。地縛霊を見るのは初めてか?」
「ち、違うッ……あいつ、食べてたぞ?自分に取り憑いてる霊をッ」
地縛霊を見たのは、確かに初めてだ。気持ち悪さに怯えてしまったのも、また事実。
しかし狼狽えた自分を見られた恥ずかしさに、吉敷は慌てて取り繕った。
彼の驚きに兄は微笑を浮かべ、嘶く怨霊を見上げる。
「奴は魍魎を食べることで、現世に維持する力を得ておる。いや、そればかりじゃない。新たな力も得ておる。生身の相手も傷つける力を、な。だから厄介だと言ったんじゃ。単なる地縛霊なら、初心者でも祓えるがの」
かと思えば一転して、きりりと真面目な目線で霊を睨みつけた。
「さぁ、下がっとれ吉敷。一撃必殺で仕留めてくれよぅ」
「な、なぁ」
大人しく後ろに下がりながら、吉敷が尋ねる。声が震えていた。
「この状況、依頼主にも見えているのか?それとも俺達だけに見える――」
「見えとるらしいぞ、霊力のない人間にもな。だから、俺が呼ばれたっちゅうわけじゃ」
最後まで弟には言わせず、霊と向き合ったまま、源太はぴしゃりと答えた。

取り憑いた動物霊が出来る詛いといっても、大抵は限られている。
家や家人に詛いをかけ、病気にさせたり気分を悪くさせる程度である。
生身の相手を直接傷つけるような真似は出来ない。奴らは物に触れることができないからだ。
吉敷のように霊へ触れられる特異体質が相手なら、ともかくとして。
一般常識において、動物霊に外傷を与えられて死んだケースは少ない。
――とはいえ、全くないわけではない。
霊側が力をつけたとなれば、話は別だ。
別の霊体を己の中へ取り込み、自身の力へ変換すれば、彼らは物に触れる力も得られよう。
力をつけた霊の姿は存在感を増し、霊力のない人間にも目視できるようになる。
今回の依頼は、そういった霊が相手であると判った。
知名度のある熟練者、源太に任された理由も、ようやく吉敷には把握できたのである。

長門日兄弟を睨みつけ、馬の目に炎が宿る。
完全に二人を敵視したものらしかった。
甲高い嘶きと共に、かまいたちが発生し、まっすぐ吉敷へ飛んでくる!
思わず身構え両手で頭を庇う吉敷だが、当たるかという寸前で衝撃波は掻き消えた。
どうやら源太が霊波で守ってくれたものらしい。
「お、俺、ここにいると邪魔だろ……外で待ってる」
恐る恐る腰をあげ、吉敷が小屋の扉へ手をかけるも、押しても引いても戸は開かない。
ちらっと源太を見やれば、霊力でも高めているのか、体が薄い光で覆われつつあった。
これは、霊力のある人間にしか見えない現象だ。
普通の人が見れば、彼は、その場で棒立ちしているようにしか見えないだろう。
「いいから、動くな!そこで待っとれ、動いたら逆に狙われるぞッ」
兄に怒られてしまっては出るも出られず、動くも動けず、吉敷は困って立ち往生。
そうしている間にも、ぐんぐんと源太の霊力が高まってゆく。
無論、馬の攻撃も止むことを知らず。
真空の刃やら、叩きつけるような強風が、絶えず二人に襲いかかってくる。
しかし目の前で真空波は掻き消え、うなりをあげる程の強風も、兄弟を吹き飛ばす事はなく。
源太の霊波が、それらを全て防いでいるのだ。
防御に回っていながらも、攻撃用の霊力を溜める余裕まであるとは――!
さすがは兄貴、伊達に霊力が高いと噂されているわけではない。
吉敷が惚れ惚れと見ているうちに、源太の準備も整ったようだ。
口元に笑みを浮かべ、両手を顔の前にかざす。何事か、小さく呟いた。
「成仏せぇよ」とでも呟いたのだろうか。或いは、「死んで消え去れ」とか?
両の掌に、青白い光が溜まってゆく。霊気の波動を込めているのだ。
光は蹴鞠ほどの大きさになり、源太の手から放たれて、一直線に馬の霊魂へと飛ばされた。

かまいたちも旋風も吹き飛ばし、源太の光が怨霊とぶつかった瞬間。
激しい衝撃波が吉敷を襲い、たまらず彼は尻餅をつく。
何が起きたのかは、判っていた。源太の霊波が怨霊を打ち砕いたのだ。
物理的な力ではない。目には見えない、気と気のぶつかりあいだ。
にも関わらず吉敷は物理的な力を感じて、よろめいた。
気のせいだったのかもしれない。風が吹き、体のバランスを崩されたと感じたこと自体が。
源太を見れば、懐から取り出した破邪札を霊に押しつけている。
怨霊は小さくなっていて、ぷるぷると震える小さな馬が、そこにいた。
口元へ笑みを浮かべて源太が言う。
「成仏せぇよ」
いやいやと首を振り涙を浮かべる馬へ、札を通して霊波を通す。
源太の霊波が馬の霊魂を貫き、そして――
力が抜けて姿を形成しきれなくなったか、霊魂は散り散りとなって、消えた。

仕事を終えた兄弟は、ようやく我が家へ帰ってくる。
帰路でも散々吉敷には褒められていたのだが、家へ入っても彼の興奮は止まりそうにない。
「やっぱり兄貴はすごいよ」から始まり「俺もそうなりたい」で終わるまで、源太は喜んで聞いた。
褒められるのは嬉しいし、素直に褒める吉敷というのも久しく見なかった分、新鮮に思えた。
いくらか弟の興奮が収まってきたところで、電話を手元へ引き寄せる。
「なんだ?どこにかけようってんだ、兄貴」
尋ねる吉敷へは、笑顔で答えた。
「婆様じゃ。さっき、里見玲於奈の連絡先を聞くのを忘れたんでな」
途端、嬉々としていた弟の顔に影が走る。あからさまに嫌がっているようでもあった。
「なぁ、本気で山伏と手を組むつもりなのか?俺は、あまり気が進まないんだが」
何故と理由を問うと、吉敷は表情を硬くして応えた。
「あいつら、霊媒師を馬鹿にしてる処があるからな……好きじゃないんだ」
「その点ならレオナは大丈夫じゃ。あいつには、そんな調子が見受けられんかったぞ」
婆様の電話番号を回しながら、源太は気楽に言う。
なおも言いつのる吉敷をシーッと指で制すると、電話に専念した。
電話の相手を待つ間に戸口を叩く音が聞こえてきて、吉敷は立ち上がる。
「はいはい、どちら様ですか?」
なんとなく投げやりな気分で、扉を開けると。
そこには、見知らぬ少女が笑顔で立っていた。
白の法衣で身を包み、ポニーテールでしばった頭の上には頭巾を被っている。
首からは法螺貝を下げ、手には錫杖。
どう見ても山伏ですと、これ以上ないぐらいにアピールしているような格好だ。
しかし山伏なのに、少女とは。珍しい。
昔見た山伏協会の冊子によれば、山伏になれる資格があるのは男衆だけではなかったか?
まぁ……冊子を読んだのは学生時代だし、今は規約が違っているのかもしれないが。
ニコニコしながら彼女が名乗るのを聞くに、この子が里見玲於奈本人であるらしい。
電話を切った源太が飛び出してきて、確認していたから間違いない。
しかも、静とは友達だという。本人が、そう自己紹介したのだ。
「それにしても、よっしーって格好いいよね!レオナ、思わず見とれちゃった」
いきなりな褒め言葉に、源太も同意の頷きを返す。
「そうじゃろう、そうじゃろう。しかもだ、格好いいのは顔だけじゃないんじゃぞ」
それらを一切聞き流し、吉敷がジト目で突っ込む。
「おい」
「何?」
きょとんと尋ね返す彼女を睨みつけた。
「俺は、お前に『よっしー』呼びされる覚えはないぞ。なんで『よっしー』って呼ぶんだ?」
レオナは朗らかに微笑むと、悪気もなく言い切った。
「だって。しずさんが、そう呼んでたんだもん」
あの嫁め。居ても居なくても、人の神経を苛立たせてくれる女だ。
吉敷がイライラしていると、レオナがまたも話しかけてくる。物怖じしない少女である。
「ね、ね。よっしーって、彼女いるの?よっしー、結構モテそうだよね。何人?」
「彼女なんて居ない」
ぶっきらぼうに答えても、少女は、まとわりついてくる。
さすがは、あの静の友達と名乗るだけはある。しつこさも同等だ。
「えぇ〜、いないんだぁ。じゃあ、レオナにも可能性はあるってことだよね!」
あぁ、うるさい。可能性って何だ、可能性って。
彼女になる可能性だったら、そんなものは未来永劫、お前にはない。
――と、吉敷は言ってやりたかったのだが、雑談を遮ったのは彼ではなく彼の兄だった。
「それでレオナ、急に来たのは何でじゃ?共同仕事の件か?」
レオナはポンと手を叩き、改めて兄弟へ頭を下げると、小首を傾げて尋ねてきた。
「あ、うん。そうそう。それなんだけどね。とりあえずは……家に入れてくれる?」

目の前に置かれたお茶を一口すすり、レオナは、ふぅっと溜息をつく。
「良いお手前で。よっしー、いいお嫁さんになれるよ?きっと」
「男は嫁さんにならないだろ」
むっつり突っ込む吉敷へは、笑って返した。
「あはは、よっしーってすぐ突っ込んでくれるよね。レオナ達、いいコンビになれそうだね」
「コンビじゃない、兄貴もいるからトリオだろ」
言ってから、本当にすぐ突っ込む自分に気付き、吉敷は、ますます不機嫌になる。
延々と続きそうな二人の会話を途切れさせたのは、またしても源太であった。
ごほんと咳払いし、レオナを促す。
「雑談も程々にして、だ。用件を聞こうかのぅ」
湯飲みを置き、彼女が話し始める。
「あのね。協会の皆とも話し合ってきたんだけど……レオナは、ここでしばらく闇陰庵を探ってみることにしたの。黒スーツの女性、あの人の足取りを追いかけるついでに、費用稼ぎもしておきたいし。でもレオナって、中津佐渡では無名もいいとこでしょ?だから二人の力を借りたいと思って」
「お前と組んで、俺達に利点はあるのか?」
吉敷が問うと、レオナは座りを直した。
「あるよ」
真っ向から彼を見つめ、きっぱり断言した後。こうも続けた。
「猶神流にとっても、闇陰庵は敵でしょ?黒スーツの女性は、明らかに猶神流を狙ってた。つまり今後も、よっしーの仕事を邪魔する可能性はある。よっしーだけじゃない、源ちゃんもね。その時、側に使える手数があったほうが有利だと思わない?」
「手数……お前を、俺達の手駒として使えと言うのか?」
レオナが、どれほど強いか吉敷は知らない。
だが兄の話だと、黒スーツの女を追い払ったのは彼女の仕業だというではないか。
使える、どころの話じゃない。強力すぎるほどの手駒だ。
「もちろん。報酬から、お駄賃分だけは引かせてもらうけどね」
にこりと彼女が微笑む。
「あ、でも仕事は、よっしーに任せるよ。よっしーには、強くなってもらわないと困るし」
「困る?お前は吉敷を囮に」
言いかけて、源太は己の口を押さえる。
しかし「何を言おうとしてたんだよ、兄貴」と吉敷に詰め寄られ、彼はしどろもどろに答えた。
「いや、その。レオナは吉敷を囮に使おうとしてたんじゃないかと、な?」
一瞬きょとんとし、すぐにレオナは笑い出す。
「そんなことしないよ!源ちゃんは、そんな目で見てたの?レオナのこと。ひどいなぁ」
ひどいなぁと言いつつも、彼女の目は笑っていた。あまり、気にしてはいないようだ。
「二人と組みたいって思ったのは、源ちゃんしか知ってる人がいなかったからだよ。猶神流に。どうせなら、知ってる人と組んだ方が、仕事もやりやすいでしょ?」
道理のかなった返事に、源太はぺこぺこと頭を下げる。
「す、すまん」
「いいよ、もう。それに、源ちゃんがそう思っちゃうのは、よっしーのせいでもあるもんね」
いきなり矛先を向けられ、吉敷が動揺している間にもレオナは続けた。
「よっしーが弱いから、源ちゃんも心配しちゃうんだよ。だから、もっと強くなってもらわないと。そのためにも、まずは聖獣使役を使いこなさないとね。レオナね、いい修行場所知ってるよ」


聖獣使役の為の修練場所へ、行ってみる?
レオナに、そう誘われて。
吉敷と源太は彼女と共に、そこへ行ってみることにしたのであった……

  
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