合体戦隊ゼネトロイガー


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act1 Prologue

俺の親父は最低な人間だった。
くだらない愛国心を、俺と母に押しつけた。
毎日そのことで酒を飲み、暴力を俺達にぶつけてきた。
俺が逃げると被害は母に向かうから、我慢してやっていた。
でも、俺を母代わりの穴に使おうとした時は、さすがに逃げた。



三日後、家に帰ってみたら
母親が首を吊って死んでいた。



母が死んで、親父の俺に対する風当たりは酷くなった。
酒瓶で殴る。
蹴る。
歯を折られる、なんてのは日常茶飯事で。
たまらなくなった俺は、武術を習うことにした。
親父に殴られた時、殴り返してやる為だ。
体が小さい、向いていないんじゃないかと真っ向から師範には嘲られたけど一年後、その師範を倒してやった時は、すかっとした。


努力?
もちろん、した。
体の小さい俺が恰幅のいい師範に勝つのは、並大抵の努力じゃ足りなかった。
死ぬ思いで修行して、俺は強くなった。


六年後、親父が死んだ。
空からの爆撃を受けて、吹っ飛んだ。
親父亡き後、俺は国を出て、ベイクトピアへ向かった。



俺自身の生き方を探す為に……


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