Dagoo

ダ・グー

6.保健室

翌日――の、放課後。
下校のメロディが鳴り終えるのを待ってから、ガードマンの山岸は裏口を開けた。
「あんたが御堂さんか?」
「おぅよ」と頷いたのは、よれよれコートに顎髭びっちりの怪しいオッサン。
もとい、探偵事務所の御堂順所長であった。
「蔵田はドコだ?中にいんのか」
伸び上がって校内を覗き込もうとする所長を手で制し、山岸が言う。
「あぁ、中で待ってる。先に、あぁ、いや、ちょっと待て」
少し考えてから、訂正した。
「もう二人ばかし、助っ人が来るんだそうだ。だから、ここで一緒に待ってくれ」
「もう二人?誰と誰が来るんでェ」
胸元からメモを取り出し、山岸が読み上げる。
「えっとだな、犬神……なんだ、こりゃ。シオオカミ?なんて読むんだ?」
メモを渡され文字に目を落とした瞬間、御堂は声を荒げた。
「げぇっ、闇ブローカーじゃねーか!?あいつを呼んだのかよ!それに佐熊の野郎も来るだってェ?身卸屋が何の役に立つってんだ!こんなメンバーで何ができるんだってェの。何考えてんだ、あいつァ」
「みおろし屋?」
聞き覚えのない職業には、山岸も途方に暮れるばかり。
目の前で騒いでいる探偵だけでも充分怪しいのに、この上、二人も見知らぬ人物が来る予定なのだ。
呼んだのは、蔵田ことダグー。
御堂もダグーに呼びつけられて、常勝学園にやってきた。
事情は簡潔、深夜の見回りを一緒にやりませんかときたもんだ。
探偵に頼む依頼じゃねぇぞ、と最初は断ろうとした御堂だが、話を聞くうちに、学園に出入りする怪しい輩に興味が沸いてきた。
ガキどもの巣窟に不法侵入して、一体何をするつもりなのか?
うまくとっ捕まえて脅してやりゃあ、金になるかもしれない。そう踏んだ。
探偵らしからぬ悪魂胆である――というのは、ひとまず置いといて。
「身卸屋ってのはな、簡単にいやぁ、お祓い屋だ。霊媒師だよ」
「れ、霊媒師ってぇと、TVなんかで守護霊だの悪霊だのが見えるって言っている……?」
山岸は半信半疑だ。
かくいう御堂だって、本気で霊がいると信じているわけじゃない。
ただ、呼ばれた一人の佐熊九狼が、そういう類の職業だという話だ。
「見えるってのは本人だけが騒いでんだ。俺ァ見えねーから何とも言えねぇが」
しかしよ、と裏門に寄りかかって探偵は続けた。
「今回のヤマ、じゃねぇ依頼は霊媒とは関係ねーよな。な〜んで佐熊なんざ呼んだんだか」
「俺なんかが呼ばれて、すみませんでしたね」
言った直後、背後からの反論にガクッとなった御堂が振り向くと、いつ来たものか一人は黒服、もう片方は白いシャツの青年二人組が立っていた。
「えぇっと、佐熊さんに犬神さんで?」
山岸に聞かれ、黒服が頷く。
「はい。蔵田さんのご依頼で、こちらに」
「一緒だったのかよ?」と、これは探偵の問いに、白シャツの青年が答えた。
「途中で一緒になったんです。でも、来なきゃ良かったと後悔している処です」
青年の顔には前髪が目元まで覆い被さっていて、口元しか見えない。
その口調からは不満めいたものを感じた。
「そりゃまた、どうして?」
首を傾げる御堂へ、犬神が涼やかに答える。
「僕が一緒では、お嫌なようですよ」
「だって、そうでしょう?霊媒師と御犬遣いじゃ相性が悪い」
そう言って、佐熊も冷ややかに笑った。
一人、会話から取り残された山岸は、ぼんやり彼らのやりとりを眺めていた。
彼らが何を言っているのか、全然判らない。
今のは笑う場面だったんだろうか?
しかし犬神と佐熊の両者には張り詰めた空気を感じるし、笑っていいんだか悪いんだか。
ともあれ彼にも判るのは、この三人が顔見知りだという程度であった。
不意に、御堂が山岸へ話を振ってくる。
「よぉ。待ち人も全員揃った事だし、そろそろ中に入れてもらえっか?」
「あ、は、はい」
山岸は、すっかり雰囲気に飲まれているが無理もない。
探偵に闇ブローカーに霊媒師など、普段は滅多にお目にかからないオンパレードだから。


一通り自己紹介を終えて、大原は三人の助っ人を見渡した。
「黒服がシローで、白服がクローか。なんだか、ややこしいのぅ」
「服の色で判別しようとすっからだろ」と、すかさず突っ込んだのは御堂探偵。
「んじゃあ、死ぬ狼がシローで九匹の狼がクロー?」
「下の名前ではなく苗字で覚えて下さい」
オッサンの軽口には取り合わず、さらっと流した犬神がダグーに問う。
「それで、どのように分かれて見回りを始めましょうか」
「そうだな……犬神くんは俺と一緒に回るとして」
ちらりと山岸、それから大原にも目をやって。ダグーは続けた。
「御堂さんは山岸さんと、佐熊くんは大原さんとで回ってもらえますか?」
「誰と回っても構わない……が、何故この組み合わせなんだ?」
尋ね返した佐熊へダグーが何か言う前に、御堂が割り込んでくる。
「そりゃ〜決まってんだろ?俺とお前で組んでも建物の構造が判らねーだろうが」
「いや、そうではなく」と呆れる佐熊へ、ダグーが言った。
「そうだな、簡単に言うと性格の相性だ」
もう一度チラリと山岸を一瞥してから、佐熊の耳元で囁いた。
「大原さんと御堂さんを一緒にさせたら仕事がいい加減になりそうだし、山岸さんは気が短いから、君に何かと言いがかりをつけてくるかもしれない」
佐熊も山岸をチラ見し、納得する。
「なるほど、喧嘩腰のヤンキーか」
「君だって大人しく言われるがままにならないタイプだろ」
一応、山岸の名誉を守ってダグーも言い返しておいた。
「当然だ」
佐熊がニヤリと口の端を曲げ、さっそく山岸からはイチャモンが飛んできた。
「おい、そこぉ!な〜に俺の顔見て、二人でニヤニヤしてんだよッ!」
それには構わず「な、短気だろ」と笑うダグーに、佐熊も頷く。
「暢気なオッサンを相手に見回りしろってのか。いいだろう」
「納得しましたか?」
犬神にも問われ、佐熊は短く「あぁ」とだけ答え、ダグーを促した。
「さっそくだが、仕事を始めようか」
ダグーが号令をかける。
「それじゃ大原さん、山岸さん。怪しい人影を見つけたら、問答無用で取り押さえて下さい」
他の人達にも念を押し、一同は各々の持ち場へ向かった。


いじめっ子へ仕返しをするはずが、とんだ捕物帳になってきた。
懐中電灯で教室の中を照らしながら、ダグーは小さく溜息を漏らす。
今いるのは三年一組の教室。いじめっ子のリーダー、龍騎のクラスだ。
席が判れば何か仕掛けをしてやりたいが、今はまだ、そこまで辿り着いていない。
「司書さんと保健室の先生は、ご存じないのですか?クローカーという人物を」
犬神に尋ねられ、ダグーは首を捻る。
「学内を見回っている山岸さん達が知らないんだ。知っているとは思えないな」
司書は廊下へ出ることもあるようだが、保健室の先生は、どうだろう。
廊下をうろついている不審者と出会う確率は低いんじゃなかろうか。
その保健室の先生とも、まだ顔合わせしていない。
昨日は行く途中でクローカーと遭遇し、それどころではなくなった。
「でも、あてもなく探し回るよりは誰かに聞いた方が宜しいのでは?何かヒントが見えてくるかもしれません」
犬神の意見も一理ある。
それに、やはり保健室の先生には一度会っておくべきだろう。
「よし、二人に会ってこよう。犬神くんは、ここで待っていてくれるかい?」
しかし犬神は首を真横に振って、微笑んだ。
「いいえ、一緒に行きます」
「いや、でも」
「僕が一人で廊下に佇んでいたら、誰かと出会った時、余計に怪しまれますよ」
彼の言うとおりだ。
渋々ダグーは置いてけぼりを撤回、その代わりに付け加えた。
「じゃあ、仕方ない。怪しまれた時の為に、設定でも決めておこうか。君は商社に勤めるお父さんだ。今日は編入する子供のために見学へ来たことにしよう」
「僕が、お父さん……ですか?」
きょとんとする犬神の鼻面に指を突きつけ、ダグーはニヤリと笑う。
「君の歳なら子供がいたっておかしくない、だろ?」
「それは、そうですが。でも、不思議な気分です」
「不思議?どうして」
それには答えず、犬神が懐中電灯で廊下を照らす。
「三年の教室には誰もいないようですし、保健室へ行きましょうか」
何故答えてくれなかったのか、少し気になった。
しかし、ここで押し問答をするのは時間の無駄遣いというものだ。
個人的な質問は、後でたっぷり聞けばいい。

問題の三階へやってきた。
昨夜は、ここの廊下で佇むクローカーを見つけた。
今夜は何の人影も見あたらない。
「今日は空振り……ですかね?」
ぐるりと懐中電灯で廊下を一通り照らした犬神が、ポツリと呟く。
「まだ判らないよ、四階を見回っていないし」
答えは慎重だが、内心ではダグーも犬神に同感だ。
昨日いたからといって今日もいるとは、思わない。いや、思えない。
あの出会いは、クローカーにとっても予想外だったはずだ。
だからこそ、窓を割って飛び降りるなんて真似をやってのけた。
この練には、もう現れないかもしれない。
御堂や佐熊の、どちらかに期待しよう。
「――そういえば」と犬神が話し始めたので、耳を傾ける。
「探偵は判りますが、どうして佐熊さんをお呼びしたのですか?」
「気になるかい?」と質問に質問で返すダグーへ、犬神が頷いた。
「えぇ。彼は霊体が専門でしょう。クローカーは幽霊なのですか?まぁ、幽霊が窓を割って逃げるとは思えませんけどね」
身卸屋の佐熊は犬神が指摘するように、幽霊退治を専門としている。
退治と言っても、霊力で追い払うわけではない。
霊を誰かの体に憑依させて、この世の未練を取り払ってやる。
幽霊を満足させて、あの世に送り届ける。彼流のお祓い方法だ。
「実はね」
辺りを見渡して、誰もいないのを再確認してから。
おもむろにダグーは切り出した。
「何者か判らないんだ」
「でも、幽霊ではないのでしょう?」
「いや、幽霊かどうかも判らない」
「まさか」と笑う犬神へ、真面目な表情でダグーが言う。
「本当だよ」
犬神の顔から笑みが消える。
「本当に……?」と怪訝に尋ね返され、ダグーは頷いた。
「彼は三階の窓から飛び降りて、無傷で去っていったんだ。それに」
「それに?」
「窓ガラスが叩いたわけでもないのに割れた。この怪奇現象、君なら、どう解く?」
「つまり不可解な現象が起きたから、霊媒師を呼んだのですか?僕や御堂さんを呼んだのも似たような理由ですね」
再び犬神は微笑み、ダグーも表情を崩した。
「佐熊くんに限ってはね。だが君と御堂さんを呼んだのは、それとは別の理由だよ」
少し考え、すぐにピンときたのか犬神が続ける。
「おいぬ様、ですか?」
「そう」
満足げに頷くと、ダグーは犬神の肩を抱き寄せ、耳元で囁いた。
「俺一人じゃ捕まえられそうにもないからね。君には期待しているよ」
くすくすと笑い、犬神が、そっと身を離す。
「御堂さんにも……でしょう?」
ダグーは頷いた。
「そうだよ」
ただ、彼の場合は校内が滅茶苦茶になる可能性も大いにある。
あの探偵ときたら、手加減という言葉を知らないから困りものだ。
どのみち格闘になったら、窓ガラスの二枚や三枚は覚悟するしかない。
昨日の窓ガラスに関しては、大原がでっちあげの報告をあげている。
すなわち、見回りの時点では既に割れていたという嘘の報告を。
「失礼しまーす」
保健室のドアをノックして、中へ入る。
入って正面に腰掛けていた人物が、ゆっくりと振り向いて手を挙げた。
「あら、見ない顔だね。新しいガードマン?」
声は低いが、女性だ。
髪が長く、背中の辺りまで伸ばしている。
白衣を着ているからには、ここの保健医だろう。
「はい、蔵田剛志といいます。この練の見回りの担当を任されました」
勢いよく頭を下げるダグーを見て、女性の口元に薄い笑みが浮かぶ。
「元気がいいね。私は松宮鈴加。この学園の保健医をやっている」
「宜しくお願いします」
営業用笑顔で微笑むダグーの後方へ目をやり、松宮が尋ねた。
「そちらは?」
「はい、見学者の」と言いかけて、ダグーは言葉に詰まる。
しまった、設定を決めたのはいいが、名前までは決めていなかった。
窮地のダグーを救ったのは、他ならぬ犬神本人で。
間髪入れず「犬村と申します」と、にこやかに答えて頭を下げる。
おかげでダグーの調子も戻り、軽快に話を続けられることが出来た。
「お子さんが編入するそうで、今日は、その見学に来られたそうです」
「へぇ。こんな時間に?」
夕方、それも放課後と呼ぶにも遅すぎる時間である。
教師も大半が帰った後では、松宮が眉をひそめるのも当然だ。
犬神はマイペースに答えた。
「本当は子供達がいる時間帯に見ておきたかったのですが、仕事の都合上どうしても、このような時間になってしまうんですよ」
「お仕事は、何を?」と、保健医。
「商社に勤めております」と、犬神。
それだけで追及が収まってしまうのだから、不思議だ。
どこの商社にお勤めですか?とまでは、何故か誰も聞かないのである。
「先生は、この時間まで何を」と、今度はダグーが質問する。
松宮は机の上を一瞥し、気怠げに答えた。
「お仕事。子供達の健康管理データをね、チェックしていたんだ」
図書室で見た大量の図書カードを思い出し、ダグーは苦笑する。
三年生の分だけでも、あれだけあったのだ。
全校生徒の健康管理をチェックするのは、さぞ一苦労だろう。
「全部お一人で?」
「えぇ、一人で。なんなら手伝ってくれる?」
ご冗談を。
もっとも松宮自身も冗談で言ったのか、すぐに話題は見学者へ戻った。
「お子さん、何年生ですか?」
「三年生です」
よどみなく答える犬神を見て、内心ダグーは舌を巻く。
仲介屋をやっているだけあって、アドリブでも受け答えが流暢だ。
そのくせ普段は人見知りで、ダグー以外の友達などいないという。
仕事とプライベートの性格は一致しないらしい。
「あ、そういえば」
ある程度子供の話で盛りあがった後、不意に松宮が話題を変えた。
「最近、こんな噂を聞いたんだけど蔵田さんは知ってる?子供達の間で流行っている噂なんだけど」
蔵田さんが自分だと気付くのに少々間は開いたが、ダグーは何とか反応した。
「う、噂、ですか?」
「そう。女の子がね、校内で神隠しにあって、数日後に戻ってくるって噂」
本当だとしたら、大変だ。学内で誘拐事件が発生していることになってしまう。
だが松宮は頭から信じていないのか、ケラケラと笑った。
「神隠しにあった本人に聞いてもね、何も覚えていないんだって。ありえないよね、行方不明になっていた本人が何も覚えていないなんて。それに神隠しっていうけど、何日も行方不明になった子なんて誰もいないのよ?」
それは、確かにおかしい。
所詮は子供達の創り出した、フィクションの物語なのか。
そろそろ帰ると言い出した保健医に背中を押されるようにして、ダグー達も廊下へ出た。


「どう思いますか?」
四階に到着して、ようやく犬神が口を開く。
「どう、って?」
図書室には鍵がかかっていた。司書は既に下校済みか。
ポケットから鍵を取り出しドアを開けると、ダグーは部屋へ入る。
部屋の主が不在でも、ガードマンには鍵の使用が許されていた。
「子供達の噂ですよ。神隠しにあって数日後に戻ってくる」
「君は子供達の空想ではない……と思っているんだね?」
図書室の電気をつける。
ここにも怪しい人影はなく、ダグーは一気に脱力する。
クローカーは、今日は徘徊をお休みしているようだ。
できれば犬神と一緒の時に出てきて欲しいが、思い通りにはいかないものだ。
「えぇ。子供達が脈絡もなく、妄想で噂をするとは思えません。噂の影には必ず真実が隠されている。その真実は、この不審者騒ぎとも繋がっているのではありませんか?」
「不審者が子供達を神隠しに遭わせている……と?」
それは些か突飛すぎる考えではないのか。
笑い飛ばそうとして、しかしダグーは上手く笑い飛ばせなかった。
タイミングが合いすぎている。両者を結びつけたくなるほどに。
犬神が言い出さなければ自分だって、そう考えたかもしれなかった。
「神隠しにあった本人達に話を聞いてみない事には、何とも言えないな」
「探してみましょう。何か手がかりが得られるかもしれません」
子供達は既にいない。皆、下校した後だ。
犬神は静かに微笑んで言った。
「ここはダグーさんのお手並みを拝見といきましょう。いじめ問題と平行して、神隠しの被害者も探し出して下さい」
「一人で聞き込み全部をやれっていうのか?無理だよ」
ダグーはおどけてみせたが、犬神も引き下がらない。
「無理ではないでしょう、あなたの魅力と話術を持ってすれば」
随分高く買ってもらっているようだ、犬神には。
否定するのは心苦しいが、見栄を張っても何にもならない。
ダグーは肩をすくめた。
「俺には話術も魅力もないよ。強いて言えば調子の良さだけが取り柄かな」
「そんなことはありません!」
いきなり強い調子で叫んだかと思うと今度は両手を握られて、ポカーンとするダグーの前で犬神が熱弁をふるいだす。
「あなたには、人に好かれる才能があります。あなた自身は気付いておられないのかもしれませんが、僕や御堂さん、それに佐熊さんも、それを感じているから、あなたの依頼を引き受けたのです。あなたの力になりたくて!」
犬神は、きっとそうなんだろう。
彼の好意はダグーも肌で感じ取れるほど、はっきりしている。
だが、佐熊や御堂は違う気がする。あの二人はビジネスライクの塊だ。
そう思ったが、これ以上否定するのは可哀想なので黙っておいた。
「それに、一人ではありません」
掴んでいた両手を離し、真っ向から犬神が見つめてくる。
「僕もお手伝いします」
「えっ?いやいや、しかし君は」
部外者だから、校内を自由に歩けない。
それでも犬神はニッコリと微笑んだ。
「僕の子供が通う学校ですからね、下見が一回だけでは足りませんよ。正式に見学許可を取って、これからしばらく通わせていただきます。大丈夫。僕の作る身分証明書は素人には見抜けませんので、ご安心を」


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