DOUBLE DRAGON LEGEND

第四十三話 囚われて


炎に包まれた鳳凰ミスティルは、猿の頭に金色のモヒカンを確認する。
紛れもない。目の前の大猿は消息を絶っていた仲間の一人、ウィンキーだ。
またしても敵に操られて正気を失っているというのか。困った猿だ。
「よくよく貴様は利用されやすいと見える。或いは貴様の中に、奴らの犬になりたいという因子があるのではないか?」
尋ねるミスティルへ、猿は鼻息で応答した。
「ハッ、何が言いたいんだ?この朱鴉は。さぁ、そこをどきな。俺様の邪魔をするんじゃねぇや」
猿の目には、リオやアモスが見たという狂気は浮かんでいない。
浮かんではいないが、しかし本気で寝返ったとも考えられなかった。
ウィンキーはアモスの――牛の印の力で、失われていた記憶を取り戻している。
ならば自分が今なにをするべきで、何をしてはいけないかも彼は把握しているはずだ。
「貴様は若い。若さ故の無礼として、今の発言は流してやる」
寛大にも『鬼神』は言い放ち、猿の目を覗き込む。
「戦う前に一つだけ教えろ。貴様に同行していた卯の印と午の印は、どうなった?」
「さぁてね」
ふてぶてしくウィンキーは肩をすくめ、大きな体に似合わぬ俊敏さで後ろに飛んだ。
「知りたきゃ、俺様を倒してみるんだな!」
勝つ気でいる。鬼神と呼ばれた伝説のMSである、ミスティルに。
「猿が……」
ミスティルは小さく呟き、ざっと周囲を見渡した。
貴族と思わしき者達が血の海に沈んでいる。
死んで間もないようで、新しい血の臭いが充満していた。
座り込んでいるのは、サリアの執事でパーカーという老人だ。彼だけは、ほとんど無傷といってもいい。
ミスティルが到着した時、ウィンキーは老人を抱えて窓を乗り越え、どこかへ逃走する寸前だった。
王国の側近をさらう連中には大体、見当がつく。パーフェクト・ピースかジ・アスタロトが妥当だろう。
目的は人質。サリア女王との強硬手段による会談を目論むつもりか。
行方不明のシェイミーやゼノも、恐らくは、そちらで捕まっていると見ていい。
ウィンキーが利用されたのは、三人の中で一番操りやすいからだ。
シェイミーとゼノは、あれでも十二真獣が一人である。
あの二人と比べれば、ただのMSなウィンキーなど雑魚中の雑魚。
――殺さぬ程度に倒さねば、な。
もう一度チラリとパーカーへ視線をやり、ミスティルは大きく後ろに羽ばたいて窓を離れる。
「退路を開けてくれるってかい!恩に着るぜ、朱鴉さんよッ」
ひらりと窓を飛び越えた猿が、真っ逆さまに落ちていく。
そいつを追いかけ急降下しながら、ミスティルも吼えた。
「逃がしはせん。貴様には聞きたいことが多々あるからな!」


森の都カルラタータより、さらに北方へ進んだ先にある古い遺跡。
もう誰も住んでいない廃墟のはずであった場所には、人の息づく気配があった。
「キリングが鬼神と接触しました」
伝令を受け、円卓の中央に腰掛けた人物が顔をあげる。
「鬼神ミスティルだと!奴らはパーフェクト・ピースと戦う手はずじゃなかったのか!?」
向かいに腰掛けたJ侯爵が腰を浮かしかけ、隣の軍人に窘められた。
「忘れたのか?奴らの元にはエジカ・ローランド博士がいる。彼の情報ネットワークを以てすれば、西の首都が襲われていると知るのも容易かろう」
サンクリストシュアが襲われているとなれば、白き翼も黙っちゃいまい。
首都の救出を最優先するに決まっている。
「サンクリストシュアに向かわせたのは、キリングの他にMDとMS軍……でしたかな?」
冷ややかな目線の老師Mへ頷くと、トレイダーは髪をかき上げた。
「彼らは、あれをパーフェクト・ピースの放った刺客と考えたのでしょう。だから首都へ迷わず向かった。自分達の本拠地へ迫る危機を微塵も考えずに」
間髪いれず、隣からは小さな呟きが漏れる。
「第三陣が白き翼に気づかれた様子もなし、か……どうも腑に落ちんな」
呟きながら顎をさすっているのは、煌びやかな皇族の衣類に身を包んだ男。
服装を見れば貴族とも取れるが、伸ばし放題な無精髭が全てを台無しにしている。
K司教が彼を見た。
「どうした、F公爵。気がかりでもあるのか?」
「あぁ、いや、私の考え過ぎかもしれませんがね」
F公爵は曖昧に頷くと、顎に生えた無精髭を引っ張る。
「あの白き翼が、無防備に本陣を開けるでしょうか」
「伏兵を隠している、と?」
「えぇ、まぁ」
またも曖昧に頷き、F公爵は逆に尋ね返した。
「第三陣には、誰を向かわせたんです?」
「T伯爵とU将軍だ」と、K司教。
トレイダーも静かに頷き「護衛としてネオドールもつけてあります」と続けた。
「貴公の新型か。役に立つのか?」
ジロリとN大佐に睨まれ、トレイダーは臆することなく涼しい顔で受け流す。
「旧型よりは役に立つと思っていますが……しかし実戦で役に立つかどうかまでは保障しかねます。なにしろ、戦場に立つのは今回が初めてですのでね」
ふん、と大佐が鼻息荒く嘆息し、K司教はトレイダーをチラリと一瞥したが何も言わなかった。
代わりに彼は白衣の老人、R博士へ別件を振る。
「猿と十二真獣の檻は厳重にしてあるか?」
「えぇ」
自信たっぷりにR博士は頷き、口元には薄い笑みを浮かべた。
「十二真獣といえど、あの檻は簡単に破られますまい。いやはや古代の技術とは実に素晴らしいものですな!」
声には出さず頷いて、K司教が席を立つ。
次々と男達が席を立ち、最後にトレイダーが立ち上がると同時に部屋の明りが掻き消えた。

壁を叩くのは何度目だろう。
叩いても叩いても何の感触も得られない壁を叩くことに疲れたゼノは、とうとう腰を降ろす。
傍らには、ぐってりと床に伸びた牛が一匹。
それから桃色の髪の少年も、ぐったりした様子で座り込んでいた。
「完全に囚われちゃったよね、ボク達……」
小さく呟き、グスンとすすり上げるシェイミーを抱き寄せると、ゼノは疲れた腕で彼の頭を撫でてやる。
「諦めるな。諦めてしまえば、退路も見いだせん」
「でも……」
鼻水をすする涙目の恋人を上から見つめ、なおも優しく囁いてやる。
「何があっても、お前は俺が守る。必ずだ」
すぐさま横合いからツッコミが入った。
「せやかて、守るっちゅーて一緒に捕まっとったら意味ないっちゅうねん」
ぐってりとしていたはずの牛が薄目を開けて、こちらを見ている。
ゼノも、毒には毒で応戦した。
「体を乗っ取られた者に言われる筋合いはない」
「しゃーないやーん。あないな力、初めて見たんやしぃ」
牛は舌をベロンと出して情けない声をあげると、ソッポを向いてしまった。
ゼノとシェイミー、ウィンキーが群衆に取り囲まれたのは、西大陸にある山脈沿いの小さな村。
取り囲んだのはMSでもMDでもない、ごく普通の人間達。
そいつらが、突然襲いかかってきたのだ。
普通でありながら意識は普通ではなく、何者かに操られているようであった。
謂われもないのに、普通の人間と戦うことは出来ない。
大事の前だ、どんな些細な争い事も御法度であった。
当然三人は逃げ出したのだが、彼らは執拗に追いかけてきた。
追いつかれ、シェイミーが囚われたのを最後に、ゼノとウィンキーは全面降伏せざるを得なくなる。
こうして、現在は囚われの身となったわけである。
三人を閉じこめている部屋は実に変わっていた。まず、窓や扉が一つもない。
ここへ入ってきた時にはあったはずの扉も、どこにあるか皆目検討つかず、彼らを戸惑わせた。
壁は土でも石でも鉄でもなく、どこを叩いても、何度叩いても手に感触が伝わってこない。
まるで空気のような感覚で、それでいて壁は確かに存在していて出ることも叶わない。
捕まってから一日二日は頑張っていたウィンキーも、すっかり諦めモードに入っていた。
床にへたばっている牛、それが彼だ。
大猿であったはずのウィンキーは、何故か牛にすり替わっていた。
いや、すり替わったのではない。
強制的に体から意識を追い出され、牛の中に突っ込まれたのだ。
今のウィンキーの肉体、これはキリング・クーガーの物だった肉体だ。
奴の目を見た途端、ウィンキーの意識は飛ばされ、外に追い出された。
ウィンキーだった大猿の肉体には今、キリングの意識が入っている。
サンクリストシュアを襲撃すると言い残して、とうに出かけた後だ。
「あーあ、なんでオレばっかが、こないな目に遭うんやろ……」
砂漠では最愛の人を失い、自らの手で親愛なる友達を殺してしまったウィンキーである。
その上、首都を襲うためのスケープゴートにされるとは、踏んだり蹴ったりとは彼を指す言葉に他ならない。
「襲撃を印象づけるにあたり、お前の体はよく目立つ。そのせいだろう」
ゼノが淡々と答えて、シェイミーに咎められる。
「ウィンキーが目立つのは、ウィンキーのせいじゃないよ。ウィンキーが悪いみたいに言うのは、やめて」
「すまん」
短く謝るゼノの手に触れ、穏やかに言い返す。
「うぅん、謝るのはゼノじゃない。ボクだ」
ボクが彼らに捕まったりするから、ウィンキーは体を奪われ、ゼノも武器を奪われた。
ごめんねと謝られ、ウィンキーはガラにもなく狼狽する。
慌てて立ち上がると、逆にシェイミーを慰めにかかった。
「今回のは誰も悪ぅない、相手が悪かったんや。なんせ、卯の力も効かへん相手やったんやし」
襲いかかってきた連中には、誰一人として説得の力が効かなかった。
殺戮MSでさえも穏やかにさせるシェイミーの能力が、だ。
よほど強力な催眠術でもかけられているのか、或いは――
「殺意ではない意識しか持っていなかった。とも、考えられる」
ゼノの呟きにシェイミーも同意する。
「無の境地だね」
「ムのキョーチ?」
首を傾げる牛には、簡単に説明した。
「何も考えていなかったってコト」
「ハァ?何も考えとらんかったら体も動かせへんやろ。何言うてんねん、二人とも」
ろくろく考えもせずに反論してくるウィンキーを一瞥し、ゼノが短く応える。
「彼らが何者かに操られていたとすれば、別段おかしな話ではない」
あ、そうか!と今さらながらに納得で手を打つ猿頭など、ほっといて。
シェイミーが情けない下がり眉で、ゼノを見上げた。
「でも、本当にどうやって抜け出したらいいんだろ?壁はドコを殴っても壊れそうにないし、ゼノの武器もあいつらに取られちゃったし」
いたわるように頭を撫でてやりながら、ゼノは冷静に答える。
「キリングが西の首都へ向かったのなら、皆と接触する可能性も高い。聡明な白き翼なら、奴と接触することで、我々に異変があったと気づいてくれよう」


第二陣、司率いる地上部隊がサンクリストシュアへ駆けつけた時、MS軍団の数は全く減っておらず、むしろ増えているかのようにさえ伺えた。
ミスティルの姿が見えない。第一陣は既に撤退した後なのか?
空を掠めた影を見留め、司は見上げると同時に叫んだ。
「リラルル!ミスティルは何処だ、王宮か!?」
間髪いれず答えが返ってくる。
「今捜しているのねー!でも、何処にもいないのー!」
大鷲は必死になって左右に視線を走らせている。
混戦の最中、リラルルも見失ってしまったらしい。
ミスティルが部下を置いて先に帰るとは思えないし、となると行き先は王宮か。
「他の皆は!?」
リラルルへ呼びかけると、彼女は泣き叫んで寄こした。
「先に帰ったのねー!あぁ〜ん、ミスティルー!どこぉぉ!?」
すっかり半狂乱になっていて、とても冷静に戦えそうもない。
彼女は一旦本拠地へ返した方がよかろう。
だが、彼女一人に構っている場合ではない。
横合いから飛び出してきた一撃を寸での処で避けると、白い犬は身構えた。
殺戮MSだ。
狼の姿をした相手は血塗れの牙を剥きだして威嚇しているが、元より、そんなものに脅える司ではない。
大きく飛び越え、反対側に着地すると身を一転。振り向きざまに相手の背中へ飛びかかる。
「ギャウンッ!」
パッと赤い血飛沫があがり、狼が悲鳴をあげる頃には、司はすでに走り出している。
目指すは王宮。街にいる雑魚は該達に任せておけば大丈夫だ。
「該!」
号を下す前に該本人が司を促した。
「司、ここは俺達に任せて先に王宮へ向かってくれ」
頷きで返すと、司は勢いよく羽ばたき大空へ舞い上がる。

大猿vs鳳凰の戦いは、圧倒的に鳳凰の勝利で終わっていた。
炎をまき散らす相手に追い詰められ、たまらず川へ逃げ込んだ大猿だが、ミスティルは彼を逃したりしなかった。
おぼれているんだか泳いでいるんだか判らない猿の尻尾を捕まえ、無理矢理岸に上がらせた。
猿は大量に水を飲んだらしく、岸にあがってもゲホゴホと激しく咽せている。
「ウィンキー、シェイミーとゼノを人質に取られているのか?」
まともに答えられそうもない猿へミスティルが問いかける。
猿は苦しげな顔をあげて、彼を見た。
「それと貴様等が捕まったのは、どの辺りでだ。東に渡ってからか、それとも西にいる間か?」
「……そいつを聞いて、どうしようってんだ」
やっと吐き出したのは、想定外の憎まれ口で。ミスティルは改めてオヤ?と首を傾げる。
おかしい。ウィンキーという猿は、お調子者且つ性根の優しい者と聞いている。
そんな奴が囚われた仲間の心配もせず、減らず口で応戦するとは。
「あんたに話すことは何もない」
ふてくされてソッポを向く猿の尻尾を、ミスティルは無言で踏んづけた。
途端に「いてぇッ!」と飛び上がる猿に、再度同じ事を尋ねる。
「もう一度尋ねる。三度目はないと思え。貴様と同行していたシェイミーとゼノは今、どこにいる?」
猿は無言を通していたが、ミスティルがギリギリ尻尾を踏んでやると、泣き声で答えた。
「ひ、東だよ東!東にある蓬莱都市、パーフェクト・ピースって組織の地下に捕らえてあるんだ!!」
「捕らえてある?」
「そ、そうだッ。石板に書かれていた技術を使って檻を作って!そいつの中に閉じこめたんだ!」
敵に囚われたのなら、『囚われた』――そういう言い方をするはずである。
だが、ウィンキーは『捕らえてある』と言った。
まるで自分が彼らを捕まえたかのように。
ミスティルの眉が怪訝に潜められる。それをどう取ったのか、大猿は慌てて更なる情報を付け足した。
「パーフェクト・ピースは石板を集めている!石板を使って、古代の技術で十二真獣を改造する予定なんだッ。なぁ、こんだけ話したんだ。もう、いいだろ?尻尾を踏んづけている、あんたの足をどけてくれよ!!」
ふん、と鼻を鳴らして尻尾を踏む体重を更に加算させたミスティルが、猿を睨みつける。
「十二真獣を改造しようと企んでいるのはパーフェクト・ピースではなく、ジ・アスタロトじゃないのか?それより、そこまでの情報を知っている貴様は何者だ?ウィンキー・ドードー本人ではあるまい」
あまりの痛さに猿は飛び上がるが、尻尾はミスティルの足で釘付けされており、逃げることも出来ない。
苦し紛れに腕を振り回して攻撃するも、ミスティルには軽く身をかわされてしまっただけだった。
「素直に答えるか、尻尾をちぎられたいか。炎に焼かれて死ぬという選択もあるな。どれがいい?」
にまりと微笑まれ、選択の余地なく大猿は――いや、猿の中に入ったキリングの意識が叫んだ。
「も、もういいよ、判ったよ、全部答えるよ!だから、足をどけてくれぇぇ!!」
やっと足をどけてもらい、フーフーと尻尾に息を吹きかける猿の腕を、鬼神がしっかと握りしめる。
「猿から人へは戻れぬと見た。違うか?」
「違わないよ」
涙目で答えると、ウィンキーの体を持つ者は立ち上がる。
「なぁ、痛いんだけど……もうちょっと、腕を掴んでいる力を緩めてくれないか?」
涙ながらに哀願したのだが、鳳凰には一切の泣き落としも通じず。無言で睨まれ、猿は肩を落とす。
「やれやれ……あんたとは、つくづく相性が悪いらしいや、俺は」
猿の呟きに「ほぅ、俺を知っているのか。何者だ?」とミスティルが問えば、猿は恨みがましい目で、こちらを見た。
「まだ判らないってか?俺はキリングだよ、キリング・クーガー。この体は、あんたの仲間でもあるウィンキーから、ちょっと拝借してきたんだ」
不思議な事を言う彼に興味を示したミスティルが先を促すと、キリングは囚われの身であるというのに得意げに話し始めた。
それによると彼はジ・アスタロトの研究施設で産まれ、産まれながらにMSの能力と、もう一つ。
一生に一度だけ使える、特別な能力を与えられたらしい。それが他人と自分の体を交換する能力だ。
「元に戻る方法は?」
「さぁね。俺にも判らない」
鬼神の問いには肩をすくめ、キリングは小さく応えると空を見上げる。
「キリンガー様は、そこまで教えちゃくれなかったよ」
ミスティルに話した、ほとんどの情報は本当だが、最後だけは嘘をついた。
本当は知っている。元に戻る方法を。
体に入った意識を追い出す方法。それは、すなわち――『死』だ。
どちらかの意識を死に追いやれば、別の肉体に入っていた元の意識が呼び戻される。
つまりキリングの精神を殺せばウィンキーは元に戻れる、ということだ。
それを教えたら、鬼神はためらいもせずにウィンキーの肉体ごとキリングを滅するだろう。
だから、言えない。
それっきり口をつぐんでしまった猿を一瞥し、ミスティルが吐き捨てる。
「貴様には、他にも尋ねたいことがある。一緒に来てもらうぞ」
「どこへ?あんた達の新しい基地かい」
力なくおどけてみせる猿へ頷くと、鬼神は再び鳳凰の姿へと変身した。
「少し手荒な輸送になるが、我慢しろ。俺の背中は誰も乗せることができんのでな」
「え?」
キリングがポカンとなったのも一瞬で。
鋭い爪で体を掴まれ宙づりとなり「うっぎゃあぁぁぁぁ!!!」という叫びを残し、空の彼方へ消え去った。

←Back Next→
▲Top