DOUBLE DRAGON LEGEND

第四十一話 新リーダー


旧クリューク……
今は改造されて防衛基地となった街には、続々とMSが集結している。
過去の大戦で名を馳せた伝説のMS、美羽と該による宣伝効果のおかげだ。
城を改造した本拠地では新しい仲間が、開戦の日を今か今かと待ち構えている。
「さしあたって、俺達に必要なのはリーダーだな」
なんて事を言い出したのは新たに加わったメンバーの一人で、名をダックスという。
もちろんMSで、ダチョウに変化する。
ここに来る前は盗賊をやっていた。いわば、お尋ね者というやつである。
逃げ足の速さだけなら誰にも負けないと自慢されて、アリアも葵野も苦笑するしかなかった。
「そういや、今回は誰がリーダーやんの?やっぱり白き翼?」
タンタンにも尋ねられ、該は美羽を見てから己の足下へ視線を落とした。
「司に任せるのがいいと、俺は思うが……」
くすり、と笑って美羽が言った。
「ですが、司が引き受けるかどうかは怪しいものですわぁ」
「そうだな」とミスティルも同意する。
「奴は前回の戦争で懲りている」
「こりるって何を?戦争したこと?」
タンタンの問いに、坂井が横やりを入れてくる。
「違うだろ、リーダー役を……だろ?」
ミスティルは頷き、視線はタンタンの頭上を飛び越え、該を見た。彼はまだ、俯いている。
「今回は貴様がやったらどうだ?御堂美羽。貴様の恋人も、それを望んでいるのではないのか」
途端に、弾かれたように該が顔をあげ「望んでなど――ッ!」と叫びかけるも、美羽自身が一笑に伏した。
「ワタクシの役目は、皆様のフォロー。表舞台に立つのは、趣味じゃありませんわぁ」
「じゃ〜、誰がやんのよォ。リーダーを!」
再び会話の主導権がタンタンへ移り、ダックスがミスティルを見やる。
「アンタなんかどうだ?見るからに強そうだし、敵が来ても威嚇だけで追い返せそうじゃないか」
「えー、あたしは反対〜!イケメンじゃないリーダーなんて、絶対ダメ!」
即座にタンタンが否定、坂井もナンセンスとばかりに肩をすくめた。
「こいつに任せたんじゃ、どっちかが滅びるまで戦争が終わらなくなっちまうぞ?ま、俺としちゃ、それでもいいんだがよ。あんま戦いを長引かせっと、女王様が騒ぎ出すぜ」
女王様というのは言うまでもない、サリア女王のことである。
首都凱旋を先延ばしにして、第二次MS戦争への関わりを決め込んできた平和主義者だ。
間髪いれずにハイハーイと手を挙げる者がいたので、アリアが指名する。
立ち上がったのは、ボーイッシュな黒髪の女の子。似合わない黒縁眼鏡をかけている。
名前はロゼッタ・マキャヴィラ、中央国出身の移民二世だというのは本人の談だ。
「私の希望ではァ、新リーダーは、東国の王子様ッ」
突然指をさされて、葵野はポカンとなる。
「お、俺?」
「そう、そこのアナタですよォ、葵野力也様。アナタがベストだと思いまァす!」
元気よく叫んでから、コホンと咳払い。
ずりおちかけた眼鏡を指でクイッとあげると、会釈した。
「なんたって我が中央国の代表ですからね。期待してますよォ〜」
「なんでぇ、身内びいきかよ」
さっそくのクレームをつけたのは、またも新顔の青年で。
名はギル。本人曰く、狼に変化するMSだそうだ。
「なら、アナタは誰が適任だと思いますのォ?」とロゼッタに聞き返され、ギルは言葉に詰まる。
「そ、それは、そのっ……だ、誰もやらねぇってんなら俺がやってもいいぜ?」
真っ赤になってソッポを向いた彼に静寂が訪れたのも一瞬で、すぐに頭上から大爆笑が降り注いできた。
「ばっははは!抜かせ小僧が。お主のようなヒヨッコがリーダーじゃ、せっかく集まった有志も落胆で解散してしまうわい」
馬鹿笑いしているのは背の丈ミスティルと同等ぐらいか、やたら大きな体躯の男。
全身無駄なく鍛え上げられた肉体を、誇示するかのように上半身を脱いでいた。
二の腕は、タンタンの腰の五倍ぐらいはありそうだ。
「笑うなよ!!じゃあドーン、テメェは誰がリーダーに似合うと思ってるんでぇッ」
ギルに噛みつかれ、ドーンと呼ばれた大男は、ぐるりと室内を見渡した。
「そうだのぅ……美羽殿、おはんがやったらどうじゃ?」
先ほどの話を、まるで聞いていない脳筋の意見に、周りの皆が溜息をつく。
「肉弾派は肉弾派同士、通じるものでもおありのようですわねぇ」
美羽がミスティルへ嫌味を飛ばし、ミスティルも嫌味で応戦した。
「そうやって毎回嫌味を飛ばすようでは、貴様にリーダーは似合わんな。俺の見込み違いだったようだ……死神には、墓場への先導役がお似合いだ」
死神と鬼神が睨み合い、場が剣呑としてきたところで、アリアが皆の雑談にストップをかける。
「えっと、リーダーを決める前に一つ決めておかなければいけないことがあると思いませんか?」
「決めておかなきゃいけないこと?リーダーよりも大事なの、それって」
タンタンに聞き返され、アリアは自信たっぷりに頷いた。
「えぇ、大事です。この街の名前ですから」

リーダーを決めるにしろ、街の名前を決め直すにしろ、全員が揃わないことには話にならない。
該は伝達を使って、アモスを呼び戻す。
連絡をいれて三日後には、何名かの新顔を引き連れて、アモス率いるラクダ部隊が無事に帰還する。
だが猿の印を探しに出たウィンキー達からは、未だ何の連絡もない。
それどころか、何度該が呼びかけても応答しなかった。
彼らの気配は確かに感じる。しかし、正確な位置が該にも感知できないという。
どこで消息を絶ったのか、最後に彼らを見かけたというMSミッチィの話によると、こうだ。
「モヒカンとデカブツとチビッコの一行?それっぽいのなら、東エリアの蓬莱都市で見たよ。アタイが飯食ってる時に後ろでさ、ボソボソなんか話し合ってたみたい」
蓬莱都市といえば、パーフェクト・ピースのお膝元ではないか。
見間違いの可能性もあるが、モヒカン・デカブツ・チビッコのパーティなど、そうそうあるものではない。
しかしよ、と坂井が首を捻る。
「東に渡るたぁ、聞いてなかったぜ。ウィンキーの思い出マップを中心に捜すって聞いてたが」
「捜しているうちに海を渡っちゃったんじゃない?」と、タンタンはさして問題にしていない様子。
「それよりもミッチィ、あんたは蓬莱都市で何をしてたの?傭兵募集でも捜してたワケ?」
タンタンの問いに、ミッチィは首を真横に振って胸を張る。
「アタイ、傭兵じゃないよ。これでも考古学者なんだ」
これには皆が驚いて、一斉に声をハモらせる。
「考古学者ぁ!?」
だってミッチィの格好と来たら、上はビキニで下が短パン。頭にはハンチング帽を被っている。
およそ学者には見えない格好をしていた。
「なによぉ〜アタイが考古学者で何か文句あんの?」
皆のリアクションにはミッチィも気を悪くしたか、頬を膨らませ怒る彼女を、まぁまぁと宥め。
葵野が場を取りなすように該へ尋ねた。
「あとは司だけど……該、司は何日ぐらいで、こっちに戻ってくるんだっけ?」
「正確な日数は聞いていない。だが……様子を探るだけなら、すぐ戻ってこられるだろう」
視線を窓へ向け、該が答える。該もまた、司の帰還を心待ちにしていた。
美羽は司が引き受けないと予想したが、やはりMSのリーダーとなれるのは彼しかいないと思っている。
「なんだよ、ずいぶんと白き翼を信頼しちゃってるんじゃねぇか。東の王子様はッ」
新参のギルにからかわれ、葵野は何故かポッと赤くなる。
「だ、だって……昔の英雄だし、なんだかんだ言っても司が一番頼りになるし」
「悪かったなぁ、頼りになんなくて!」
背後の不機嫌な声に振り返ると、怒り爆発な坂井と目があった。
「い、いや、坂井は坂井で頼りにしているよ?モチロン」
あわあわと慌てる葵野に対し、ますます坂井の怒りはヒートアップ。
慌てて弁解するのが気に入らなければ、司のことを葵野が心待ちにしているというのも気に入らない。
「どうせ俺は戦いでしか役に立たねぇよ、誰かさんと違ってカリスマもねーしな!!」
即座に軽やかな声が、毒のあるツッコミをいれてきた。
「そんなことないよ。達吉は力也の役に立っているじゃない、主にベッドの上で」
有希の記憶を持つドラゴンこと、友喜である。
「達吉じゃないと力也を満足させられないよ。そうでしょ?」
などと少女の姿をした奴から涼しげに言われては、さすがの坂井も平常心を失って、大声で喚き散らした。
「バッバッバッバッ、バカヤロウ!皆の前でなんちゅーことを言い出すんだ、アァ!?」
見れば葵野も赤面しているし、年頃の少女達、アリアやロゼッタなんかはモロに視線を外している。
コーティが、ごほんと激しく咳払いした。
「痴話喧嘩や下衆な話は、あとでやってもらおう。今は三人の身を案じ、蓬莱都市へ偵察を送るのが先だ」
気むずかしい彼の眉間に、幾筋もの皺が寄っている。
あと少しで堪忍袋の緒が切れていたかもしれない。
友喜は彼に謝るでもなく肩をすくめると、小さく呟いた。
「……あ〜あ、早く帰ってこないかなぁ、ツカサ。早く会いたいな〜」
その態度からは、反省した様子も伺えない。
彼女は、もう放っておくとして、アリアは兄へ尋ねた。
「ですが兄様、蓬莱都市は敵の本拠地でもあります。偵察を送るのは、向こうに大義名分を与えてしまうのではありませんか?」
コーティが何か答えるよりも早く、誰かの声がそれを遮った。

「奴らの攻撃先が決まったぞ!先回りして食い止めるんだ!」

全員の目が、入ってきた獣へ向けられる。
入ってきたのは、純白の翼を背中にはやした犬――通称『白き翼』総葦司であった。
「司!!」
歓喜に喜ぶ該や葵野を押しのけ、一番前へ躍り出た友喜が白い犬に飛びついた。
「ツカサ〜!久しぶりいぃっ」
司は何か言いかけていたのだが「わぁっ!」と体勢を崩して、床にベチャッと這いつくばる。
自分の上に乗っかって、スリスリしてくる少女を驚愕の眼差しで捉えた。
「な、なんですか君は?」
「やだなぁ、君だなんて他人行儀。ユキだよ、忘れちゃった?」
「ゆ、有希ですか?じゃあ、君が該の言っていた」
マジマジと少女の顔を見てみるが、有希とは欠片も似ちゃいない。
似ているのは、せいぜい髪の毛の色ぐらいだ。有希は猫目だったけど、この子は垂れ目じゃないか。
大体、有希は性格だって大人っぽかったし、いきなり飛びついてもこなかった。
「も〜、ツカサってば相変わらずフカフカしてて気持ちぃ〜い♪」
ほっぺにほっぺをこすりつけられ、司はガラにもなく焦って叫んだ。
「ふ、フカフカするのは構いませんが、まずは僕の話を聞いてからにして下さい!」
「そうだ、先ほど言っていたな。奴らの攻撃先が決まったと」
ミスティルが話を戻し、友喜に押さえつけられたまま、司も頷いた。
「えぇ、パーフェクト・ピースの攻撃目標は西の首都です。急がなければサンクリストシュアが灰にされてしまいます、殺戮MSの手によって!」
「情報は、確かなのか?」と、該。司は、またも頷く。
「信頼の置ける学者や商人を使って調べました。彼らの目は正確です」
「学者だと?学者が、あの街にいたのか」
首を傾げるミスティルに、横からミッチィがフォローをいれてくる。
「そうそ。蓬莱都市は今、考古学者の間で話題になってるんだ。MSのヒミツを記した石板が、古代の墓に眠っているっていう噂が立っててさァ。アタイが、あの街に行っていたのも、それが目当てだったってワケ」
「石板……?石板だと」
真っ先に反応したのはコーティで、祖父エジカへ指示を仰ぐべく部屋を飛び出していった。
同じく飛び出していきたい気持ちを抑えて、アリアが呟く。
「石板が蓬莱都市に?初耳です」
「そりゃぁ〜、そうでしょ。アタイだって、最近知ったんだもん。噂の出所は不明だけどネ、信憑性がないワケじゃないんだ。今まで発見された石板の記述と照らし合わせても、蓬莱都市に、昔、MS研究施設があったのは間違いないんだから」
「蓬莱都市に、研究施設が……?」
再びアリアは考え込み、不意に葵野を振り返った。
「葵野さん、パーフェクト・ピースは、いつから蓬莱都市にいたのですか?活動を開始したのは最近ですが、本拠地を構えたのは、もっと前からですよね」
中央国の王子は「え……」と固まり、ぎこちなく首を振る。
「し……知らない」
「知らないって、アンタ東の首都の王子様だろ!?」
皆に突っ込まれ、ガマの如く脂汗を流しながら、葵野は坂井と友喜に助けを求めた。
「だ、だって……俺は、あんまり地元には、いなかったから……」
そうでなくても、あの頃はB.O.Sが諸悪の根源であると思いこんでいた。
地方の都市で何者かが陰謀を巡らせていたとしても、気づけたかどうか。
「そうね……気づいていたら、倒したはずだよ。先代の有希が」
友喜がフォローに入り、坂井も同意する。
「誰にも気づかれねぇよう、慎重に潜伏してやがったんだろうぜ。そいつが今になって活動を開始したのは、戦う準備が整ったって意味じゃねぇのか」
「だとすると」
考えをまとめながら、アリアが言う。
「彼らは蓬莱都市にあった研究施設の知識、或いは研究成果を使っているのでしょうね。その知識をB.O.Sや財団にまわしていた……いいえ、そうじゃない」
自分で出した意見を、自ら撤回する。
「彼らのフォロワーであるジ・アスタロトが、研究施設の発見者……?でも、そうすると情報を考古学者達へ流したのは、誰なのかしら」
だが坂井の大声で、アリアの思考は四散する。
「考えるのは後だ!」
友喜を抱え上げて床へ降ろすと、やっとこ体勢を立て直した司を見下ろした。
「今は急ぐんだろ?サンクリストシュアへ。焼け野原になる前に奇襲を阻止しなきゃな」
ブルブルと身震いで毛繕いしてから、司が応えた。
「その通りだ。こうして僕達が雑談している間にも、向こうは攻撃準備を整えているはず!」
逸る二人を、ミスティルが押しとどめる。
「待て。このまま向かっても、烏合の衆対決で火の手が余計に回るだけだ」
脳筋にしては何か考えているようなので、美羽は彼を促した。
「では、どうしろとおっしゃるのかしらぁ?アナタの策をご披露していただきたいものですわねぇ」
「リーダーと街の名前。司、貴様が決めろ。今すぐにな。それと」
全員の顔を見渡して、満足そうにミスティルは頷いた。
ロビーに集まっただけでも、二十名のMSがいる。
建物に入りきらず表にいる奴らも併せれば、総勢五十名の大人数となっていた。
「これだけの人数がいるのだ。一陣と二陣に部隊を分け、波状攻撃を行う」
「波状攻撃はいいとしてェ〜、街の名前とリーダーは今すぐ決めなきゃいけないの?」
タンタンの文句を制し、司が即答した。
「いいだろう。街の名前はレヴォノース。僕達を率いるリーダーは葵野力也だ」
「え……えぇっ!?」
ご指名された葵野は驚愕に引きつり、ミスティルが不敵な笑みを浮かべる。
「レヴォノース……期待される未来、か。良い名だ。さすがは白き翼だな」
司もミスティルを不敵な笑みで見つめ返す。
「奴らと会談する前から決めていたんだ。新しい故郷の名前と、誰に新リーダーを任せるかを」
引きつった表情で固まる葵野の肩を軽く叩くと、ようやく彼の硬直が解けた。
途端に葵野はアワアワと情けなく騒ぎ出し、新参のMSからは落胆の溜息が漏れる。
「あ、う、嘘でしょ?俺がリーダーなんて無理無理無理、絶対無理だって!」
渾身の否定を、言った側から相棒の坂井が打ち砕く。
「そうでもないんじゃねぇか?向こうが先に仕掛けてくるってんなら、お前の平和ボケしたツラは、被害者としてモッテコイじゃねぇか」
「なんだよぅ、平和ボケって!そりゃ、俺は坂井と違って垂れ目だし格好悪いかもしれないけどっ」
半泣きの葵野に、友喜もフォローをいれてくる。
「大丈夫だよ。リーダーって言っても、お飾りみたいなもんだし。どうせ実際の作戦参謀はミスティルで、皆を率いる号令係はツカサなんだから。力也は、本拠地で構えているだけの役。何もしなくていいんだから、気楽でしょ?」
ただしフォローになっているとは、お世辞にも言い難かったが。
「ばっはっは!可愛い外見に似合わん毒舌っぷりじゃのぅ、友喜はんは!」
ドーンの無神経な馬鹿笑いで葵野がズドーンと落ち込む間にも、戦闘準備は進められてゆく。
といっても、準備するものなど何もない。
準備しなくちゃいけないのは、先ほど言っていた波状攻撃。
一陣と二陣の部隊分けぐらいなものだ。
「一陣を率いるのはミスティル、君がやってくれ!二陣はアモス、君達の部隊が中心だッ」
現場を仕切っているのは司だ。
実質上、リーダーは司で決定だろう。そう考えて該は内心ホッとする。
葵野には悪いのだが、彼に命じられるよりは司に命じられた方が該としてもやりやすい。
一陣に選ばれた面々が鬨の声を上げている。出陣は間近だ。
落ち込む葵野の肩をポンポンと叩き、坂井が促した。
「おぅ、力也。お前と俺は第二陣だとよ。アモスのケツにくっついて騒ぐだけの役回りだが、しっかりやろうぜ?」
第一陣は空を飛べるMS、第二陣は陸地を駆けるMSで構成された。
ミスティルの横で誇らしげに立つ少女を見つけ、葵野は驚く。
「リラルルも行くのか?」
リラルルはエッヘンと胸を張り、得意げに答えた。
「当然ですの〜。リラルルは、お空を飛べる貴重なMSですもの〜。張り切って、いってきま〜す!」
一陣の連中が一斉にMSへ変化し、羽ばたきと共に空へ舞い上がる。
葵野と話していたせいで出遅れたリラルルも、慌てて大鷲へ変化すると飛び立った。

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