ケモノセイキ

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【ルート1&2】エピローグ

リックスさん へ

お久しぶりです 
お元気ですか?私は元気です 
あの戦いの後、ゴタゴタしちゃって ご連絡もできなくって ごめんなさい 
ですので、こうしてお手紙を書いています 

リックスさんは、あれから故郷のノンポリへは帰られましたか 
両親というのは、いいものだそうですね 
若葉さんのお話を聞く限りですと、とても心配なさってくれるヒトだとか 
私には両親というものがありませんので、リックスさんを羨ましく思います 

そうそう お兄さまの容態ですが当時はしばらく寝たきりだったんですけど、今はすっかり元気です 
ギアともすっかり仲良しに戻って時々、仲の良さに妬けてしまいます 
うふふ 

ではリックスさん 
お暇な時でよろしいですので、私達のところへも 遊びにいらして下さい 
ギアも あなたにお会いしたいと申しておりましたし 

来月には赤ちゃんが生まれるんです 
名前は……
戦争の英雄の名を取って、

”リックス”

あなたのお名前を頂こうと思っています〜 
……もし、ご迷惑でしたら お返事を下さいませね 
それでは、いらっしゃる日をお待ちしています 

エメラ=エートウヴェ より

リックス

なぁにぃ〜!?

ジャック

どーしたの?リックスにいちゃ〜ん

リックス

ジョーダンじゃねぇ!そんな恥ずかしい真似されてたまっか!!
おいジャック、行くぞ!

ジャック

行くって、どこへ?

リックス

決まってんだろ、ギアのトコだ!
俺の名前なんか子供につけられてたまっかっつ〜のっ!


ガイワイア星で起きた戦争は終結した 
けして無事に――とは言い切れないのだけれど 

オーソリアンの国王シュナイバー=オーソリアンは、自らが創り出した人工バイノアの反乱に遭い死亡 
指導者を失ったオーソリアン、ツェッペル、そしてメキシクの三国同盟は新生国家を設立 
バイノア達の産みの親でもあるバイノア・マスター、サイラックス=アゲインの推薦により
人工バイノアであり新タイプのバイノアでもあるギア=エートウヴェが王の座についた 

サイク

ギア〜ッ、次は会議の時間ですよ
ささ、お召し物のお着替えを手伝いましょう 

ギア

馬鹿、着替えぐらい一人で出来るから あっちに引っ込んでろよ

サイク

そういわずに、手伝わせてください
あなたは私の命の恩人なんですから

ギア

勝手に死んでおいて何言ってんだか……

サイク

その私を生き返らせて下さったのは、あなたです 
あなたが私を蘇生させてくださった時のお言葉……私は生涯かけて絶対に忘れないでしょう

サイク

『二度と俺に断りもなく死ぬんじゃねぇ!』
あぁ……長生きしていてよかった、と思いましたよ 

SE:連続キッス(*´3`)
ギア

だから、それはやめろっつってんだろ〜が!

ギア

ったく……こんな奴、生き返らせるんじゃなかったぜ……


覚醒し真の力に目覚めた今でも、やっていることは昔と変わらないようだ 

指揮官を失ったノンポリでは、戦争の功績者リックス=ハイランドを後釜にしようという動きがあったのだが――

リックス

親父ッ俺は逃げるぜ!!んなめんどくせーもん、やってられっか!

リックス

だいたいな、司令官なんてもんがあっから戦争が起きるんだよ 
戦いを指揮する奴がいなかったら戦おうって気も起こんないだろ?

ジャック

リックス兄ちゃん、あったまい〜い♪


ジャックをつれて逃げたようである……

オーソリアンに帰った若葉は父親と無事に再会して、跡をつぐと約束した

若葉

マーベリック、僕は約束する 必ずやりとげてみせるよ、君がやろうとしていたことを
この地から全てのサイクスをなくしてみせる


ベイオルークのリーダー・ゼインは、人工バイノア・フェン=ディオルに誘われオーツォメンの部隊長となった

フェン

またこんなところにいらして……さぼっちゃ駄目ですよ

ゼイン

戦争が終わっても訓練は続く……一体、何のために?

フェン

えっ……

ゼイン

お前がサイラックスと暮らせるなら、と共について来たが……
そろそろお別れの時期かもしれん

フェン

……ボクが、嫌いになったんですか?

ゼイン

違う、そうじゃない!
サイカーに嫌気がさしたんだ……部隊長を降りようと思う

フェン

引退するだけなら、ここにいてもいいじゃないですか
お別れだなんて……寂しすぎます

ゼイン

ここにいれば、いつかまた戦いに巻き込まれる それが嫌なんだ……


しかし、しばらく後に逃亡
その後の彼の行方を知るものはいない 
ソレイアの辺境で それらしきヒトを見た、傍らには青い髪の少女もいたという噂も聞くが、定かではない――

ベイオルークのエスパー、シェンオー=ラゥンは戦争終結後いったんは父の元へ帰るが
のちにギアの治める新生国家にて軍隊長の任務についた 

シェンオー

軍があるからヒトが死ぬんだ、と……僕はずっと思っていた
だから今度は僕が証明してみせる 軍とは、ヒトを守る盾だということを


Fine.
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