aqua
作品概要
この作品の試み:台詞を「」で括らない(地の文との違いを色付で強調)この作品の見所:沙由とサザラの距離感
面白くなってくる話数:一話から、じっくり読んで下さい
大地震が起きて世界が崩壊して、海底から半魚人みたいなのが上陸して最後は共存する話。
内容としては大したものでもないんですが、撤去するには惜しい拙宅の初期作品です。
初期作には、今の私に書けない独特の雰囲気があるんですよ。これが若さってやつ?
だから、後年に書いた番外編との文章差が酷い\(^o^)/
ぶっちゃけ過去作品のほうが、情緒あふれる表現が多かったと自己評価しています。劣化。
ストーリー解説
一話目は、いきなり見知らぬ誰かの一人称形式で物語が始まります。誰だよ、お前。二話目冒頭でも知らない誰かのモノローグ。しかも一話とは違う人。前回ビルの下敷きになるかと思われた沙由ですが、さらっと生きています。どうやって助かったんだ。やがてサザラとの出会いを経て、魚人の家へ居候します。ここで説明されている魚人の容姿が少々分かり辛いかもしれません。横から見ると人間に見えますが、真正面から見ると平たいので頭がないように見えます。怖いわ。三話目からは沙由以外の生き残りが登場、話は急展開へ。シズクが実は沙由を嫌っていたことや、本音じゃサザラも沙由以外の人間を好きではないことが暴露されます。シズクは元々そういう感情が見え隠れしていたからいいとしても、沙由という人間を愛したお前がソレ言っちゃ駄目だろうサザラ。大胡は生き残りの代弁者でしたが、言葉が感情的すぎて沙由には受け入れられませんでした。所詮は子ども。エピローグは、またも知らない人(二話と同一人物)の一人語りで〆。誰なんだ、本当に……
登場人物解説
二崎 沙由:八話で言っている彼女の「暗く醜い部分」というのは主にシズクへ向けられた憎悪です。しかし、これはシズクが嫌ってくるから致し方ないという見方もできます。サザラ:14歳の小僧相手に嫉妬でガチギレしてしまった大人げない大人。これまで築いてきた物静かな男のイメージが崩壊しました。種族が違ったって嫉妬の嵐には関係ない。沙由を挟んで兄弟仲にも亀裂が入りかけましたが、共存で持ち直しました。
シズク:人間と共存しようと思って地上にあがってきたら迫害を受けて、一気に人間嫌いになった魚人。いや、でも、その見かけで他種族に受け入れられると思っている方が頭おかしいでしょ……
風見 大胡:初めて女体見ちゃったー!しかもヌード。14歳には目の毒過ぎた。なお、沙由に対して恋心はありません。あるのは同情心だけ。フルネーム設定があるのに本編で誰も苗字で呼んでくれないのは、彼を知らない人としか話していないからだ!読み返したら本編にも苗字が出てきてねぇ。