24th Anniversary

2025年・誰得女体化祭り

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ユンが女体化したら、俺はどっちを選べばいいんだ……!

真っ青な空、手前に見えるは地平線まで続く青い海。
だというのに、せっせと第三小隊の使用武器を磨く仕事に精を出さなきゃいけないとは理不尽にも程がある。
こんな日は仕事をサボッて泳ぎに出かけるのが、正しい人間のあり方ってものじゃないか。
俺の名案はレンの肘鉄一発でかき消され、今は海を眺めながら銃の点検を行っている。
あぁー、泳げないと思うと余計泳ぎてぇー。
不意にナナたんがポツリと呟いた。
「……ユン兄、遅いね?」
いつもなら真っ先に武器整備に励んでいるはずの我らが小隊長、ユンが昼になろうかという時刻になっても姿を現さない。
朝、宿舎を出る時にも食堂で見かけなかった。
まさかと思うが、体調不良で寝込んでいるのか?あの万年元気印なアイツが?
「キース、呼んできなさいよ。隊長がサボリなんて、うちの評判にも差し支えるわ」などとセーラには言われたが、なんの評価を気にするというんだ。
俺達の評価は他小隊の補助。
その程度の実力しかないと、大尉が自ら、そう評したんだぞ。
今更真面目にやったところで、この低評価は覆りそうもない。
しかし普段真面目な奴が不在というのも、セーラ同様、気になって仕方がない。
いっちょ呼んでくるかと重たい腰をあげた直後、遠目に此方へ近づいてくる人影を見つけた。
ひと目見てパッと判る。鮮やかな青い髪、あれはユンだ。
堂々の遅刻だというのに、のんびり歩いてきやがる。
俺は文句を言おうと近づいて、何故、彼がド遅刻したのかに気がついた――

「おま、いや、あなたさまは、一体どちらさまですか?」
ひと目見て、パッと俺の目に飛び込んできたのは見事な巨乳で、一瞬人間違えしたのかと焦る。
青い髪だし軍服の胸に小隊長のバッジをつけてはいるのだが、近づいてきた人物はスレンダーでありながら巨乳を併せ持つ、ナイスプロポーションの女性であった。
だが見目麗しき女性の放った一言が、俺を我に返らせる。
「キース、落ち着いて聞いて欲しい。朝、起きたら女になっていた。俺は、お前の知るユン=ウランブルドで間違いない」
「いやいや、え?いや、でも、その胸が偽物だなんてこたぁ」
ぷにぷに触ってみたら弾力があって、うん、おっぱいは本物だ。
てこたぁ、なんだ?
この人はユンが性転換したのか、或いは青い髪の女性によるドッキリジョークのどちらかだ。
「あぁ、だから起きたら女性になっていたと言っている」
俺にモミモミされても全く動じない無表情で返し、ユンと名乗った女性は、じっと俺を見つめた。
やや垂れ目なのに、クールな印象を受ける。
ナナたんとは違うタイプだが、これはこれで俺のストライクゾーンに入る美人さんだ。
おっぱいはナナたんよりもデカい。アナゼリア大尉と同じぐらいではなかろうか。
これがユンの女体化か否かを確かめるには、俺とユン、二人の間でしか判らない質問をするべきだ。
まぁ、女体化なんてファンタジーでしかない妄想だから、十中八九、ドッキリジョークだろう。
「よし、ユン。質問だ。俺が第九小隊へ配属されたばかりの頃、お前がやらかした失態をあげてみろ。それと、初期小隊員の名前も全部だ。お前が本物のユンなら全部答えられるはずだよな?なんたって小隊長なんだし」
青い髪の女性は少し考え、すぐに答えた。
「お前の担当だというのに自ら砲撃してミスった時の話か。あの時は本当にすまなかった。初期小隊員はジョフ、ルゼンプラ、アーサー、キシリト、ラル、俺とお前の七名だ」
やはり無表情での謝罪だが、あの時はあの時に謝ってもらったからいいとして、あの頃のメンバーを全員覚えているとは、こいつは本物のユンで間違いない。
なんせ第七艦隊は大所帯、除名やら退役やら殉死やらが多くて、上のほうでも末端兵士の全てを把握していないんじゃないかってほどの使い捨てだからな。
ユンがあげた初期小隊員の末路は、俺もよく覚えていない有り様だ。
確か何人かは退役して、残りは別部隊に異動になったんだったか?
「ジョフとアーサーは退役、ルゼンプラは海に誤って落ちて溺死、キシリトは第四小隊へ配属異動、ラルは除名された」
淡々と続けるユンにストップをかけて「すまなかったな、試しちまって」と俺も謝る。
「いい、構わない。俺がお前でも疑っただろう」とした上で、改めてユンが俺の手を握った。
うぉ、柔らかい。こんなモチモチお手々とだったら、何時間でも繋いでいたくなるな。
「キース、この奇病を治す薬を作ってほしい。お前になら作れる、そう信じている」
そこまで信用してくれているのは有り難いが、性転換を治療する薬なんてのは俺にも未知数だ。
治療薬ってのは、病気になった原因が判らなきゃ作りようがない。
朝起きたらこうなっていた、なんてーんじゃ、こっちだってお手上げだぜ。
「なーに?どうしたの、キース。いつまでそっちで話し込んでいるのよぉ」
やばい。
他の連中が痺れを切らして駆け寄ってくる前に、俺は大声で叫び返す。
「この人はユンじゃない!俺に話があるそうなんだ、ちと行ってくる」
「は?ユンじゃないって、じゃあ誰なのよ、その人ぉ」とセーラの声が追いかけてきたが、構わず俺はユンの手を握ったまま宿舎の方面へ駆け出した。

宿舎にある俺の部屋まで戻ってきて、ベッドにユンを横たわらせる。
「まずは、お前の身体の異常を調べるぞ」と断り、上着のボタンを外して前を開いた。
横になっても、おっぱいはお椀型を保ち、ぐにゅぐにゅ両手で揉みしだいても溢れるほどのボリュームだ。
これがナナたんだったら、触ることはおろか、横にだってなってくれまい。
「どうだ、何か感じるか?」
「揉む力が強くないか……握りつぶされるような痛さがある」
おっと、少し力が入ってしまったようだ。
「すまんすまん」と適当に謝りながら、俺は先端をチョンとつつく。
「どうだ、ビーチクの感度は?」
きょとんとした顔が俺を見つめ返してきたので、人差し指と親指で乳首をつまみ上げてやったら、今度こそ反応は過敏に表れる。
ユンは「んっ……!」と喘ぎを漏らし、身を反り返したばかりか、つま先をきゅうっと丸めた。
「お、ビーチクで感じるのか、よしよし」と呟く俺に「か、感じてなどっ」と反発が返ってきたが、そうは言っても両手は強くシーツを握りしめているし、瞳が潤んでいる。
そんな可愛い顔で痩せ我慢なんかされたら、もっと弄り倒してみたくなるじゃないか。
俺はズボンとパンツをも引き下ろす。
「し、下も見るのか……」と視線をそらしたユン、その反応も可愛いぜ。
身体が男じゃなく女になったというだけで、親友が恋人に見えてくるマジックだ。
といっても今のユンは顔立ちも女性だから、俺の胸がキュンキュンするのも当然ってもんだろう。
「当たり前だろ。次は股間を診てやるから、両足を広げてみろ」
「……あぁ」
だんだんユンの声は元気がなくなっていったが、構わず足を広げさせた。
あるべきものがツルリとなくなり、青い大草原の中に埋もれる割れ目を指で広げたら、ユンときたら小さく息を呑み、両目を瞑りやがって、もしや恥じらっているのか、俺相手に!
これがナナたんだったら『やめて馬鹿眼鏡、この変態!』と怒鳴りつけるばかりか、俺の頭に蹴りを入れるなり髪の毛を引きちぎるなりの大騒ぎになっていたところだ。
くぅ……全体の可愛さならナナたんの一人勝ちなのに、ユンの取る些細な行動の一つ一つが俺の胸に刺さってきやがるッ。
もし、もしも、だ。
このままユンが女体のまま戻らなかったら、俺はナナたんとユン、どちらを嫁にとればいいんだ!
それぐらい悩んでしまうぞ、こんな従順な態度を見せつけられたら!
今だって俺が割れ目ちゃんの中を指で掻き回しても、ユンはひたすら「んんっ」とかいった小さな喘ぎを噛み殺して、シーツ握って耐えるがままなんだぞ!
普通ここまで弄られたら、どんな女性でも、おかしいって気づくだろ?
ツンと尖ったビーチクに吸い付いてチュパチュパやったら、ユンが涙に濡れた目で物申してきた。
「キ、キース……これは、本当に診察、なのか……?」
「あぁ、そうだ。お前の肉体感度までもが女性になってしまったのかどうかを確かめるためのな」
顔は真面目に答えながら、自分のチャックを引き下ろす。
もう限界だ。ユン、お前の中の感度も確かめてやるぜ。
そして願わくば、お前の中に愛の銃弾を撃ちこみたぁぁぁい!
しかし勢いよく伸し掛かった俺に恐怖を覚えたのか、ここでユンが初めて反撃に出た。
「……っ!」
勢いよく突き上げたユンの膝が俺の股間を見事に捉え、悲鳴をあげる暇なく俺は床へ転がり落ちる。
「ぐ……ぁ……」
息が止まるかと思うほどの激痛が股間を中心に広がっていき、駄目だ、這いつくばって身を立てるのすら出来ん。
ああ、このままではユンが逃げる、逃がしてしまう。好き勝手自由にできるパイオツがぁっ。
遠くにユンの「戻った……!」との歓声を聴きながら、俺の意識は闇へ沈んでいった――


End.


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