作品紹介

-自作品紹介-

俺が正義になってやる

概要
自分らしさを求める坂下 恋香は「自由な校風」の噂を聞き、私立表坂高校へ転校する。
だが、そこでも生きづらさを抱える生徒の姿があった――
作品詳細
読み:おれがせいぎになってやる
形式:小説形式
連載:24/03/13〜25/06/08
年齢指定:全年齢
ジャンル:ほのぼの&シリアス / 学校 / 恋愛
世界観:地球
完結・全40話
世界観:現代
西暦2024年・現代地球。
神奈川県にある架空の学校「私立表坂高校」が舞台。

季節:六月頃
芽依のクラスに恋香が転校してくるところからスタート。すでに高校生活は始まっており、育は隣のクラス、碧と悠が同じクラス、颯太は廊下の一番端っこのクラスにいます。偏差値40という、まるで作者の母校であるかのようなバカヤンキー高校ですが、毎年定員割れしているので生徒数は減少の傾向にあり。

恋香は偏差値の上では皆より賢いけど、それは単に勉強が出来るってだけであってバカはバカです。せっかく高校リセットしたのに、前の学校と同じ真似して生きづらくしちゃうんですもの(笑)

恋香スペック>>身長143cm・体重42kg。性格は、やや陽キャ?でも喧嘩っ早い。加えて口が悪い。女子を自称する割に女子っぽい趣味がない。優しい女の子には即惚れる。これでTでもLでもないって言われたってクラスメイトも混乱ですわ。

ヤンキー高校には集団で群れるの大好きウェーイなヤンキーと、様々な諸事情により学校選択の余地がなかった普通の子のニ種類がいます。育は後者。両者の間には、くっきりとした境界線があり、普通の子とヤンキーが一緒に遊ぶことは、まずありません。

育スペック>>身長186cm・体重77kg。自分では「ひっそり」学校生活を送れていると思っていますが、実は、かなり目立っています。小中と空手を学び、高校でも空手部に入って万年一回戦敗退の部に希望をもたらしましたが、性格は基本温厚。両親を反面教師として真面目な子に育ちました。

ヤンキー高校と一口に言っても、実際には真面目な生徒のほうが、ヤンキーよりも遥かに多いです。しかし世間は偏差値低い=バカばっかり=バカだから不良(ヤンキー)になるんだの法則で、偏差値の低い学校にヤンキー学校のレッテルを貼るのです。

芽衣スペック>>身長154cm・体重53kg。芽依は真面目組の生徒ですが、度の過ぎたオタク趣味のせいで勉強が疎かになりました。密かに隣のクラスのイケメンくんに憧れています。しかし自分が可愛くないのを自覚している無御洒落系女子ですので、秘めたる想いは表にしないでしょう……

イケメンが憎い……!碧がアンチイケメンになったのは、忘れもしない小学四年、初めてのバレンタインデー。クラスのイケメン一人にチョコが集中してしまい、彼の手元には何も届きませんでした。以降、イケメンというだけで憎悪の対象に。ただし心の中で憎むだけなので、人畜無害です。

碧スペック>>身長171cm・体重89kg。まず、お前は痩せろ。話はそれからだ。ぶっちぎりメタボでありながら、鉄道絡みになると軽快な素早さを発揮します。そして意外や歌唱力の高さを持つのも彼の隠された魅力ですが、あいにくと彼とカラオケに行ってくれるのは同志(男)のみですので、なかなか恋愛には繋がりません。

悠スペック>>身長160cm・体重51kg。胸は、やや大きいほう。ヤンキー高校では珍しく、ヤンキー&普通の両方と広く交流のできる子です。誰にでも分け隔てなく優しく接し、ときには相談役、ときには共に喜びを分かち合える仲間として、友達からは慕われています。茶髪は地毛ですが多くの大人には信じてもらえず、教師にはヤンキーだと認識されています。授業態度は真面目、遅刻も早退もしない優等生でありながら。

颯太スペック>>身長179cm・体重56kg。身長だけなら育と並ぶ高さですが、顔が地味で大人しいインドア系な為か、モテた記憶がありません。最近は薄いのが存在だけじゃなくなってきた危機感。人並みに優しく、人並みに機転がまわり、人並み以上に傷つきやすい子。しかし外見から学力に至るまで全てが平凡な為、存在そのものを、たびたび周囲に忘れ去られます。影の薄いモブ人生。

育と芽依の名誉を一応フォローしておくなれば、中学生までは平均学力だったんですよ!高校と中学の勉強には、大きな壁が存在するんです。

恋香と育の友情を中心に話を進めていきますが、第九小隊と違ってリレー式ではないので、全員の自己紹介回が終わって恋香に戻っても次は育の番とは限りません。恋香が二回続くこともあるかもやです。

表坂高校スペック>>1学年につき6クラス、1クラスの人数は30〜40人。

<みんなの家族>
恋香:父(サラリーマン) 母(専業主婦) 中流
育:父(パチンカス) 母(ホテルの清掃員) 貧乏
芽依:父(サラリーマン) 母(宅配レディ) 中流
碧:父(販売業社長) 母(専業主婦) 中流
悠:父(外科医) 母(看護師) 上流
颯太:父(サラリーマン) 母(スーパーのパート) 中流

<両親の呼び方>
恋香:(家)母ちゃん/父ちゃん (外)同
育:(家)母さん/父さん (外)母/父
芽依:(家)お母さん/お父さん (外)母さん/父さん
碧:(家)ママ/オヤジ (外)お袋/親父
悠:(家)ママ/パパ (外)母/父
颯太:(家)お母さん/お父さん (外)母/父

<両親への想い>
恋香>母ちゃん:大好き! 父ちゃん:まぁ好き
育>母さん:苦手(だけど仲良し) 父さん:ウザイ(けど好き)
芽依>お母さん:口うるさい(けど嫌いじゃない) お父さん:母よりは好き
碧>ママ:大好き オヤジ:嫌い
悠>ママ:まぁ好き パパ:怖い
颯太>お母さん:好き お父さん:無意識に見下し

<子どもの呼び方>
坂下家>両親ともに恋香
小野山家>母:育 父:育ちゃん
佐藤家>両親ともに芽依
倉石家>両親ともに碧
桜丘家>両親ともに悠
月見里家>母:颯太さん 父:颯太

C1-4、括弧書きの擬音は全て碧の脳内で鳴っている効果音です(笑)

恋心を知らなくても羞恥心はありますので、育。却って、そのへんは碧や恋香のほうが非常識かも……

俺正義のオタクたちは全員妄想がヤバイ方向性ですが、妄想しているだけで実行はしないので、人間社会に優しいオタクです(笑)

表坂高校、略してオモ高の学内行事は合同修学が終われば臨海学校が始まり、夏休みを挟んで体育祭、文化祭、球技大会と行事てんこ盛り。その合間にテストも入るので、生徒は気が抜けませんが!

碧を横からどついて転ばせたのは香取ではないです。他四人のうちの一人。

育は恋香と出会う前から学内友達が十数人程いますが、全員告白→玉砕→友達でいましょうねコースを辿ってきた面々です。後藤&林も漏れなく。つまり屋上で昼飯を食っていたグループは、恋香以外の全員が恋のライバルだった関係。

育がブサイクにでもならない限り、碧だけは絶対に育と仲良くなりません。なれません。イケメン憎い。

屋上で育の友達らと弁当を一緒に食べた時点で、もう既にクラスの女子グループへの仲間入りを果たしていた恋香でしたが、育には報告していませんでした……!

ジャージ女子な恋香に服のセンスを駄目出しされる林。
年中騒がしい恋香にガチャガチャうるせぇと言われるやっちん。

お前にだけは言われたくねぇー!(笑)

恋香は育のことを男前だとは思っていない……というか、今んとこ男の顔面に興味ありません。

恋香と碧に超高評価を受けた悠ですが、その他の人々の反応はというと
颯太→ふーん可愛いね 育→女子だ
ぐらいの温度差あり。

顔面偏差値、女子は他のモブなども含めて悠だけが格段に飛び抜けていて、恋香は普通って感じですかね……
ルッキズム主義代表の碧が「可愛いっちゃ可愛い」と奥歯に物が挟まったコメントしていましたように、見る人が見れば可愛いかもしれないけど、もっとすごい美少女(悠)を先に見ちゃっているんで霞むわ〜。
女子の顔面偏差値は碧評価が一番正しいかな。
育は目に見えたものを、そのまま言っているだけ。颯太は美的感覚が異国風味(笑)
男子の顔面偏差値は育と香取(モブ)が高いけど、この二人の高さは一年内だけでの話であって、二人の上をいくイケメン先輩は存在します。
本編にも番外編にも出てきませんが!

◆KY聡太は「僕が見た限りでは」の後に何を言おうとしていたのか◆
「二人は、まだ友人止まりだと思うな。なんせ、この間、知り合ったばかりだし」
あと悠は高校入学前に神奈川へ引っ越してきたので、最近でもないです。
桜丘家はセレブ故、買い物などは、お手伝いさんがやってくれています。
恋香が近所のスーパーで悠を見かけなかったのも当然と言えましょう。

ほぼ地元神奈川に出身地が集中する中、颯太と悠だけが余所者。

<「友達の友達」トシローと碧の違い>
トシロー:撮り鉄・二次元の美少女がオカズ・三次元の美少女も好き
碧:乗り鉄・三次元の美少女萌え(二次元には興味なし)

碧は鉄部分がオタクなだけで、版権オタクではないのです!
だからコミケにも行きませぬ。趣味はリアル旅行。
なお、写真技術はトシローのほうがダンチで上。
知らない土地でのコミュ力は、碧のほうが遥かに上。

<芽依と「友達の友達」酒木と「合体戦隊ゼネトロイガー」メイラの違い>
芽依:イケメンxブサイク(リバ不可)・ナマモノNG・即売会売り子経験あり
酒木:イケメンxイケメン(リバ不可)・ナマモノOK・即売会売り子常連
メイラ:イケメンxイケメン(リバ可)・ナマモノOK・即売会は買い専

専門用語が判らない人はグーグル先生に聞こう!
酒木と芽依の画力を比べたら、酒木のほうが圧倒的に上手いかな〜。
ちなみに酒木先生()にはファンも一定数ついているらしいゾ☆

<バカのボーダー>
育は自分を基準に考えているので、他人をバカだとするボーダーが、かなり低いです。
対して颯太と悠は一般平均点を基準に考えているので、それより下回る自分のことをバカだと思っています。

恋香は女の子好き姿勢を取っていますけど、本性は異性愛者です。
今は、これまで自分に関わってきた男子が全員いじめっ子状態で、男子への偏見と嫌悪でいっぱいな為、恋愛対象として見れなくなっているだけです。

<林と後藤の玉砕理由>

後藤:「お前の男気に惚れたんだ!俺のカレシになってくれ!」と、いつもの糞暑苦しいノリで勢いよく迫って、育に「すまない、前後の繋がりが判らない」と困惑されて玉砕。
林:「俺、お前を見ていると何かドキドキして……鳩が豆鉄砲くらうと、こんな感じになるのかな。もっと側にいたい、恋人としてつきあって欲しいんだ」と誤用を交えた告白をかまして、育に「悪いが、俺はお前を見てもドキドキしない。恋人がほしいなら他をあたってくれ」と断られて玉砕。

相手が何であれ玉砕するパターン\(^o^)/

<芽依のオタ友達>
影谷:美術部員にして芽依のオタ友。BLも判る同人女。
森山:TRPG沼にドップリはまっている非電源ゲーム女子。芦田とはマブダチ兼幼馴染。
芦田:森山同様、TRPG大好きなゲーム女子。
小川:読書大好き女子。本を語らせたら超饒舌。趣味以外では無口。
大弓:まんべんなくゲームを愛する電源ゲーム女子。将来の夢はプロゲーマー。

育が友情を感じている友達は、恋香、颯太、悠の三人。
他の友達は全員「好きです!」→「俺は好きじゃない」で始まった似非友情なので、育側では友情を感じていません。
ただ、嫌いでもないから友達やっているだけ。

育が全然友情を感じていない後藤に、聡太は若干友情を感じています(笑)
海外で長く暮らしていた聡太は、受け身では駄目だというのを知っているため、積極的な後藤に好意的です。
反面シャイな人々にも過去の自分を感じて、優しくしてあげたいと思っています。

<一年ヤンキー分配>
一組:ヤンキー集結
二組:ヤンキー少なめ
三組:ヤンキー少なめ
四組:半々
五組:ヤンキー少なめ
六組:ヤンキー少なめ

いうほどヤンキー多くない。
でも学校全体で見るとヤンキーが悪目立ちしているので、表坂はヤンキー高校だと世間から認識されています。

泳げる子:育・恋香・悠・颯太
泳げない子:芽依・碧
聡太は所謂ガリ勉くんだけど、運動も、そこそこ出来ます。

育は自分が無性愛者なのを親にカミングアウトしていませんので、聖パパは当然のように、いつかカノジョを紹介してくれると期待しています。

高校を卒業しても碧は育のこと、ずっと嫌っていそうな予感がしました……

<何十年後かの同窓会にて>
友達「そういや同学年で小野山ってのいたじゃん、やたら女子にモテモテの!今どこで何してるんだろうね〜?」
碧「あぁ、いたねぇ、そんなやつ(ギリィ)」

みたいな!(笑)

桜丘家はママが関東人、パパは大阪人です。
神奈川引っ越しにあたりパパも人前では標準語で話しますが、おうちの中では関西弁です。
故に娘も、家では関西弁で話します。
長く大阪に住んでいても、全く関西弁に染まらなかったママ……
大人になってからだと、英語や方言って覚えられないですよね。

<クリスマス番外編で恋香は最初、何を歌ったのか?>
J-POP、米津玄師の曲です。ラジオで流れていたので知りました。
ただし、こいつの場合は何を歌っても斎藤清六並の音波になります。
後半「上手い」と褒められていますが、育以外は100%社交辞令ですね(笑)

<足速い順>
恋香>育>颯太>悠>芽依>碧

ブッチギリで恋香さん大勝利。
悠以下は「遅い」といったほうがいいインドア系。

<表坂の体育祭>
・個人競技は任意参加/代表は各クラス1〜3名(競技によって人数ブレ)
・団体競技は全員参加/参加拒否表明は当日のみ受付(病気怪我などの明白な理由必須)
・競技の勝敗よりも応援重視/応援代表は女子チア&男子学ラン服装固定
・競技代表の選出方法はクラス担任へ一任(各先生がルールを決める方式)

基本私立のゆるい学校なので、体育祭もゆるいです。
応援代表は皆の前に整列して音頭を取る役。
勝敗はありますが、これで優勝したからって何になるのって二年以降の生徒は思っています。
サボる子や真面目にやらない子が多すぎて、毎年先生だけが熱くなる行事。

<表坂体育祭・一年やる気度>
1位 三組(ガチマジ真剣に優勝目指す!)
2位 一組(ウェーイ精神で楽しもっ)
3位 四組(思い出づくりの一環でぇぇす)
4位 五組(体育祭って脳筋の祭りだよね、インドア派には苦痛)
5位 二組(え、なんかめんどくさい……先生が決めて)
6位 六組(大学受験と関係ないから、どーでもいーです)

育は碧と違って「適度に力を抜く」とか「適当にごまかす」とか出来なさそう。
人生の歩き方は碧が一番楽そうだけど、碧は顔面コンプレックスという強烈な悩みを持つから、六人の中で一番生きづらそう……
「気にするな」とか簡単に否定するなよ他人のアイデンティティ。
芽依はもう、自分は自分、他人は他人だと割り切っているから、己の顔面偏差値は、さほど悩みではないです。

育は恋香というマブダチ候補が出来てからは、もう後藤がウザくて仕方ないというか、早いとこ縁を切りたいと思っています。
それは林にしても同じで、何かを勘違いしたイケメン風味で迫ってくるのをやめてくれないかなーと常々。
でも大人しいので言えない。言ったら傷つけるの判っているし。

育のマッパを恋香が見たら、めっちゃ恥ずかしがって視線をそらし慌てまくります。
反対に育が恋香の裸を見ても全く動じません。悠のヌードでも同様。裸だなーと思うだけ。
碧が悠の裸体を見たら、めくるめく18Rが始まります、碧の脳内で(笑)
芽依は育の裸にキャーーー!ってなって、まともに見られません、でも指の間から下腹部チラチラッ。
悠は恋香と同じく育のマッパを恥ずかしくて直視できませんが、一生忘れない想い出セレクト。
颯太は倫理的に考えて、誰の裸にも一般的な反応を示すんじゃないかな。

碧の後日談は文化祭、展示側あるあるです。
文化祭って学校によっても温度差があると思いますけど、私の母校は各部、各組、各学年で顕著に温度差が酷かったです。
鉄研のプロジェクター投影は、スライド編集した写真を手動で切り替えながら部員が解説を入れる本格的な鉄道図鑑。
作るのが大変だった分、子供たちにも節度を保って見て欲しいってのは碧じゃなくても考えるはず。
でも、見に来る人達は、そこまで慮ってくれないんですよね。

俺正義の芽依はエマと読みます。
読み方メイじゃないの?ってのは私も思いますけど、いわゆるドキュ……キラキラネームってやつです。
こういった漢字本来の読みと異なる読みをさせる名前は、今後禁止されるらしいですね法律で。

文化祭前後の悠は、かなり育にお熱です。親友ポジは誰もが狙う特等席(特に女子は立ち位置に固執するアルアル)
なおカノジョではなく親友です、カノジョだとまた立ち位置が違ってきてしまいますので。
そして悠の態度が変わってきているのには、育も薄々察しています。

<結局みんなが抱える「生きづらさ」って何だったの?>
他人から見たら果てしなくどーでもいいことでも、本人にとっちゃ深刻な悩みのこと。
人間もっと自分に正直に生きられたらいいのにね。
悠は、そのうち内なる自分とソトヅラの自分との剥離が酷くなって人格崩壊しそうで心配。


(2024/03/13〜2025/5/22 ぐだぐだブログからの転載)

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