9.アイリーンの足取り
アングルボザード・ホーリーウォーの北海道支部へランカを救出しに侵入したダグーは、生き別れの妹分シヅと再会する。ランカは既に洗脳されており、奪還は叶わなかった。
だが、本部まで追いかければ何とかなるとシヅは言う。
本部とは、どこにあるのか?
「手掛かりはゼロじゃない...ダグー、白狼って異名を取る人狼に聞き覚えは、ある...?」
思わぬタイミングで旧知の異名が出てくるもんだから、ダグーは大口を開けて呆けてしまう。
「その様子だと、ご存じのようですね」と先回りしてきたクローカーヘ頷き、ぽつりと呟いた。
「昔、その人と暮らしていたんだ」
「いつ?」ともシヅに尋ねられたので、「君と別れた後だよ」と答える。
ダグーは幼い頃、何処とも判らない施設でシヅと二人、何の為かも判らない訓練の日々を過ごしていた。
そこへ襲撃をかけてきたのがアイリーンで、彼女の手によって外の世界へと連れ出される。
途中で二人は離れ離れになり、ダグーは森で行き倒れたところを拾われる。
その拾い主こそが通称ヴォルフ。白狼の異名を取るトレジャーハンター、人狼だ。
「アイリーンは、わたし達を過去の時代に送ると言っていた。あの時は意味が判らなかったけれど...他の人狼と出会って、詳しく調べるうちに判ったの。わたし達が幼い頃にいた、あの施設。あれがあった時代は西暦2132年...ずっと未来だった」
それが本当だとすると、アイリーンは二人をタイムスリップさせたことになる。
……本当だろうか?
現代でも、時間を行き来する方法は見つかっていない。
概念では無理、不可能だという結論だ。
第一どうやってシヅは、それを突き止めたのか。
本人に問うと、「だから...他の人狼と出会って、彼らから聞いたの」との答えが返ってきた。
「何千年にも渡って人狼は極秘裏に研究されている...変身の仕組みや長寿の謎を。わたしは、そこで...ABHWの噂と、未来にある施設の存在を知った」
「中国には今でも不老不死を研究する組織があると聞きますからね。人狼が長くに渡って研究されていたとしても、目新しい驚きはありません」
クローカーは頷き、しかしとシヅを見やる。
「人狼といえど、基本は人間であるはずです。時空を移動できるとなると、人ならざる者が介入しているのではありませんか?そう……例えば、魔族といった」
コクリと頷き、シヅもクローカーヘ視線を向けた。
「人狼研究所には人ならざる者、時間を自由に移動できる者がいる...ABHWは人狼研究施設からの派生。研究を悪用してフェンリルの末裔を取り込もうとしている」
「フェンリルの末裔?ホントにいんのか、娘!」
「ちょっと待ってくれ、じゃあアイリーンは悪い人なのか!?」
キエラとダグーの疑問が重なり、シヅは、ふるふると首を振って否定した。
「...違う」
「今のは、どっちが違ったんだ!?」と再度キエラに尋ねられて、言い直す。
「アイリーンは、悪人じゃない。彼女はABHWと敵対する者。だって未来にあった、あの施設はABHWの所有だもの...」
情報が一気に出過ぎて、混乱してきた。
それはクォード達も同じ気持ちだったのか、まずはビジネスホテルに二部屋取って、そこに落ち着いた。
ダグーとシヅで一つ、魔族三人で別に部屋を取った一行は、魔族のいる部屋で集まる。
「まず、ダグーが探しているアイリーン。奴はABWHと敵対しているのに、時空移動が可能ときた。この辺の絡繰りは解明してんのか?」とクォードに確認を取られたシヅは、短く答えた。
「ABHWと敵対しているのは、人狼研究所。彼らも人ならざる者と組んで行動する...あの時も、同行していたのね」
突入してきたのは彼女だけだったとダグーは記憶しているが、彼女一人で建物すべてを爆破できるとも思えないし、仲間がいたと考えるのが妥当か。
「魔族は魔族として認識されているのですか?」
クローカーの疑問へは首を真横に「人狼は魔族を宇宙人だと解釈したわ」とシヅは言う。
「言葉は通じない、けれど敵対もしていない...そんな、存在」
「そもそもの人狼研究所ってなぁ、どんな奴が所属してんだ。お前が噂を聞いた人狼と、研究所の関係は?」
次々出てくる質問に、シヅは淡々と答える。
「彼らは、そのような機関がある...という噂しか、知らない。けれど...アイリーン、彼女と最後に会った人狼がいる」
「それが先ぱ、いや、白狼なのか?」とのダグーへコクリ頷き、シヅは話を締めた。
「白狼はトレジャーハンティングを生業としている...人狼研究所を最初に見つけたのも、彼の功績。少し前まではトレジャーハンターの協会に所属していた。けれど彼は遺跡発掘に出かけて消息を絶った」
クォードは眉をひそめ、腕を組んで考え込む。
「今時、発掘されていない手つかずの遺跡が残っているとは思えねぇが」
「そ、それよりも消息不明って!」と白狼を知るダグーは落ち着かなくなってくるが、クローカーに宥められた。
「大丈夫ですよ、行き先が判っているのですから」
「だが、誰かは探しに行ったんだろ?それでも見つからなかったんじゃねぇのか」
クォードがダグーの不安を増してきて、シヅも不穏な返事を寄越す。
「えぇ。だから...彼は宇宙人の怒りを買って、過去か未来に飛ばされたのだと言う人狼もいた」
「どの遺跡でしょう?」と、クローカー。
シヅは少し考え込む仕草を見せ、割合すぐに答えた。
「...フェロー諸島、だったかと」
「フェロー諸島って」と悩むダグーの真正面で、クローカーが尤もらしく頷く。
「デンマーク領土、北欧神話所縁の地ですね」
「え……じゃあ」とダグーに見つめられ、シヅも頷いた。
「白狼はフェンリルの遺産を追っていた。アイリーンと出会ったのは、多分それ経由」
この分だと、日本を飛び越えてデンマークまで遠征しなければいけないようだ。
旅費は魔族の飛行でなんとかなるとしても、えらく長旅だ。
デンマークに到着して終わりではなく、白狼を見つけてアイリーンの足取りを聞き出した上で彼女も探し出し、研究所と敵対するABHWの本部について聞き出す必要がある。
大変な道のりだが、それでもダグーはランカの奪回を諦めたくない。
アイリーンとも再会したいし、ヴォルフまで関わっているとなったら、投げ出すわけにもいかない。
「しかし遺跡なんて大抵が観光名所になってんじゃねーの?なのに行方不明になるってこたぁ、立ち入り禁止の場所まで入りこんじまったのかねぇ」
キエラの推理は正解だ。
ヴォルフの元を発つまでダグーは彼のトレジャーハント業を手伝っていたのだが、立ち入り禁止な場所に無断で入り込むなど日常茶飯事、むしろ許可を取って入った記憶がない。
所詮は盗人行為、人に誇れぬ非公認職業だ。
「フェロー諸島の、どの遺跡までかは判りませんか」との追加質問には、シヅも首を傾げて「判らない」と素直に答えた。
「だがよ。あの辺で北欧神話絡みの遺跡なんか、あったか?」とクォードに振られたって、ダグーは返事できない。
これまでにフェンリルに関連する遺跡があるかどうかすら、調べたことがない。
フェンリルの娘とは、異名か隠語だと想定していた。
「白狼の向かった先は遺跡ではなかったのかも、しれませんね」とは、クローカーの推理だ。
意味を問うと、彼は少し考えて思いついた言葉を紡ぐ。
「遺跡は協会への目くらましで、別の場所へ向かった可能性があります」
「それじゃ見つけようがないじゃねーか!」
早くも匙を投げるキエラを横目に、クォードは続きを促す。
「白狼は何故デンマークに目を付けたのか。奴にフェンリル所縁の遺産がフェロー諸島にあると教えたのは誰だ?あんたは、それが気になっているんじゃねぇのか」
「えぇ。あの国には深く入り組んだ遺跡がありません。なのに白狼は出かけた……信頼を得る情報があったとして、それは何処経由で、どういった内容だったのか?トレジャーハンター協会ではありません。彼らは白狼が遺跡発掘に出かけたと信じているのですから」
「外部の与太話につられて出かけてったってのか?ベテランなんだろ、白狼ってなぁ」
キエラに尋ねられて、ダグーは間髪入れず頷く。
ヴォルフはダグーと出会った時点で熟練トレジャーハンターだった。
あちこちの名だたる遺跡や森林に入っては、それなりに成果を上げていた。
生半可な情報では、彼を信用させるのは難しかろう。
「フェンリルの遺産を探す相手を信用させるとしたら、あなただったら何を用いますか」
クローカーの質問には頭を悩ませて考え込む。
フェンリルの遺産である宝物を、ちょっとばかり見せてみる?そんなものがあれば、だが。
遺産とは一体何を指しているのか。
フェンリル自体が架空の存在だし、やはり伝承を記した書物だったり壁画の写し等だろうか?
「私はフェンリルの末裔に連なる者が直接白狼とコンタクトを取ってきたのでは、と予想しています」
クローカーはダグーが考えていたのとは、かすりもしない予想を立ててきた。
「時空移動を、実際に目の当たりにしてごらんなさい。宇宙人はいるんだと信じざるを得なくなるでしょう。フェンリルにしても同じです。架空ではない、実在する証拠があったら?まがい物とするには難しい超常現象を見せられたら……人は、簡単に信じてしまいます」
では、ヴォルフは単独で誰も知らない場所へ突貫してしまったのであろうか。
だが何故、彼なのだ。
末裔の導いた相手が彼でなくてはいけない理由が判らない。
人狼とはいえ彼は所詮トレジャーハンターであり、俗世にまみれた存在だ。
たった一人で見知らぬ場所に行ってしまうほど、ヴォルフが迂闊だとも思えない。
行くにあたり、現場に痕跡を残しているのではないか。
万が一何かが自分の身に起きた時、仲間の人狼やトレジャーハンターが追ってこられるように。
「さっきABHWがフェンリルの末裔を取り込もうとしている、と言っていたな。末裔は本来どっち側の立場なんだ?」
クォードの問いに、シヅはポツリと答える。
「中立。研究所の仲間じゃない...と、人狼は思っている。あえて言うなら...人狼の仲間」
「どうして?」とクローカーに尋ねられて、彼女はダグーの顔を見つめた。
「フェンリルの末裔も人狼だから...研究所には協力するけど、仲間じゃない。ABHWも仲間じゃない...彼らは人工で人狼を生み出そうとする組織だもの」
あの建物が未来のABHW所有であるなら、アーティーウルフを生み出したのもABHWということになる。
ここで問題になるのは、アイリーンだ。
彼女は、いつの時代の人なのか。
アーティーウルフを過去の時代に逃がして、何をするつもりだったのか?
フェンリルの娘の元へ行けと、ダグーとシヅへ指示したのも彼女だ。
何のために?
可哀想な子供たちを解放するのが目的ではあるまい。
ダグー達を過去に送ることで、未来を変えたかったんだろうか。
しかし、幼い子供二人っきりで何が出来るというのか。
やはり本人に直接聞かねば、真相は判るまい。
飛んだ先の過去で、フェンリルの娘を知る者は皆無だった。
アイリーンも行けと指示するなら、もっと具体的な居場所をダグーに教えてくれたら良かったのに。
「アイリーンは人狼研究所に所属するのか?けど、それだったら自分と一緒にダグー達も連れていったほうが確実じゃねぇのか」と、キエラが首を傾げる。
そこも判らないポイントの一つだ。
アイリーンが研究所の人間なら、ダグー達を中立たるフェンリルの末裔陣営へ送ろうとしたのは解せない。
だが仮に末裔陣営だったとしても、ダグーとシヅは一緒に居させてもらえなかったのだ。
彼女は、まだ他にやることがあるといって二人を放り出したのだから。
「ダグーがネットで集めたアイリーンの目撃情報はガセじゃねぇか」と、クォードが決めつける。
「えぇ。ABHWで見かけた情報に関しては、他人の空似でしょう」とクローカーも同意し、ダグーを見た。
「ですが、一方で白狼はアイリーンと最後に会った人物だと人狼に噂されている。これについては、どう思いますか?」
「アイリーンは……有名なのか?人狼界隈で」と、ダグーはシヅに尋ねる。
ダグーは人狼でありながら、長く人狼社会とは距離を置いてきた。
はっきり人狼だと判る人物がヴォルフ一人しかいないんじゃ、コンタクトの取りようもない。
トレジャーハント協会の連絡先は覚えているが、あそこに所属する人間全てが人狼ってんじゃない。
人狼も、いた。それだけだ。そこでも知っているのはヴォルフただ一人。
そのヴォルフも、ダグーと暮らしていた時点ではフェンリルの娘を知らなかった。
いつ、どこでアイリーンと知り合って、何を掴んで消息を絶ったのか。
何を掴んだにしろ、行方不明になる前に教えて欲しかった。
「アイリーンは...一部で有名。ABHWと敵対する者からは英雄視されている。宇宙人と初めて交信して、手なづけた人狼だから」
衝撃の一言がシヅによってもたらされ、驚愕に二の句が継げないダグーの横でキエラがヒュゥッと口笛を鳴らす。
「宇宙人つーか魔族が仲間にいるんだったら、俺らにも介入しやすくなってきたぜ」
「聞き分けのいい野郎なら、いいんだがな」
唇を歪めて皮肉な笑いを浮かべるクォードに、クローカーが肩をすくめる。
「聞き分けは宜しいんじゃありませんか?人狼と仲良くなるぐらいですから」
人狼研究所、ABHW本部、フェンリルの末裔、アイリーン、ヴォルフ。
この中で足取りを追いかけられそうなのはヴォルフだけだ。
消息不明のままということは、まだフェロー諸島に留まっている可能性は高い。
ダグーの決心は固まった。
「行こう、フェロー諸島に」
「待て待てダグーちゃん、気持ちは判るけどよ、何の手がかりもなしに行っちゃ見つかるもんも見つからねーぜ?」
さっそくキエラがダグーの決心をへし折りにかかり、クローカーにも相槌を求める。
「デンマークで白狼を探すにしてもよ、これという足掛かりがないとなぁ」
「ヴォルフがアイリーンと会っていたという情報、これは誰の提供ですか?」とのクローカーの質問はシヅへ向けたもので、彼女は少し考えてから答えた。
「この国。日本の...東京で会った人狼」
これには全員「えっ!?」と驚き、シヅを凝視してしまった。
人狼の多くは海外に隠れ住んでいるんだとばかり思っていた。
現にヴォルフだって最後に別れた時は海外、イギリスに住居を構えていた。
まさか日本にも人狼がいたなんて。
日本在住の人狼が、どうやって海外にいるヴォルフの動向を掴んだのか。
恐らくは、インターネットだ。
最後に別れた時はインターネット音痴だったヴォルフが、月日の経過と共にネットデビューしたとは考えられないか。
いや、しかしネットに情報があがっていたなら、ダグーにだって見つけられたはずだ。
ならば、マンツーマンで連絡を取り合っていた?
ヴォルフが見知らぬ他人、トレジャーハンターでもない民間人と?
混乱するダグーの耳に、キエラの呟きが流れ込む。
「今はいろんなSNSが、ありやがるからなぁ。ネットの片隅でそいつと白狼が知り合って……なんてのもあり得るな」
「どうやって、その人を人狼だと判別したんだ?」
ダグーの問いに、シヅは答えた。やはり簡潔に。
「...見たの。彼が、変身する処を。偶然。満月で変身する人狼を見たのは...久しぶりだった」
「ともあれ、最後の目撃者に我々も会ってみましょう。彼が白狼との連絡手段を持っているかもしれない」と立ち上がったクローカーへも、ポツリと呟く。
「それなら、聞き出した。これ...白狼と彼のSNSアカウント」
「はぁぁ〜〜っ!?それ、一番最初に出せよ!」
キエラには怒られたが、シヅは素知らぬ顔で罵倒をスルーする。
ヴォルフが使っていたのはlycanthrope SNSという名称らしい。
個人運営の小規模なSNSでアカウントは公開と非公開の二種類があり、リプ欄は非ログインに対してクローズ形式になっている。
ヴォルフのHNは『白狼』、シヅが情報を聞き出した相手は『光』というHNだ。
光のプロフィール欄には『イケメン人狼』と書かれており、ますますダグーは頭を抱える。
「堂々としたカミングアウトだな。まっ、人間にゃあ魔王を名乗る酔狂な奴もいるし、誰もこいつが本物の人狼だとは思わねーよなぁ」
手持ちのモバイルで表示させて、画面をスクロールしていったキエラが、ある部分へ達した際に指を止める。
「はぁぁ〜ん?なんだダグーちゃん、光くんってば、お前と知り合いじゃん」
「え!?」
誓って、ダグーにヴォルフとシヅ以外に人狼の知り合いは居ない。
光の本体にも心当たりがない。
キエラが「ほれ」と指さしてきた呟きを見てみると、そこには、こう書かれていた。
『所長の引き受けた仕事に人狼が出てきたんだって、ビックリ!日本にもいたんだ、狼男』
「何言ってんだ、こいつ。お前自身が人狼だろ」
クォードが突っ込む横で、「それはさておき、興味深い投稿ですね」とクローカーは好奇心に目を光らせる。
投稿日付は今年の九月上旬。
ダグーが緑 秋吉の依頼で四苦八苦していた時期だ。
なによりアップされている写真には、シヅ以外の全員に見覚えのある人物が写っている。
御堂 順。
探偵事務所の所長だ。
緑秋吉の依頼に深い関わりを持ち、つい最近まで手を取り合っていた仲間じゃないか。
光は、御堂と所縁のある人物だったのだ。
否、御堂を所長と呼んで至近距離で写真を撮っているのを見るに、事務所の人間であろう。
「白狼の投稿は、去年で止まっちまってやがる。このアカウントに接触を試みるのは無駄だろうぜ」
クォードもモバイルを取り出してSNSを眺めた後、改めて全員に次の行き先を求める。
「イケメン人狼と会ってみるか、直接フェロー諸島へ行ってみるか。どうする?」
ダグーとしては今すぐフェロー諸島へ向かいたいが、一方で光という人物も気にかかる。
一体どういった手段を以て、白狼と仲良くなったのだ。
先輩も、先輩だ。
絶対に浮気しないでねと念を押して別れたのに、ダグーの知らない人狼とネットで仲良くなっているなんて。
難しい顔で黙り込むダグーをチラリと見やり、次の行き先をクローカーが決めた。
「……ダグーさんの気がかりを先に潰しておいたほうが良さそうですね。一路、東京へ戻るとしましょうか」
光が御堂の知人なら、SNSアカウントを新規に作るよりも御堂経由で聞き出すほうが簡単だ。
21/08/23 Up